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【社会】

「強引さ怖い」 集団的自衛権に反対 5000人デモ

集団的自衛権行使容認反対の集会で「9条こわすな」と「戦争反対」をアピールする参加者=17日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で(梅津忠之撮影)

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 安倍政権が目指す集団的自衛権の行使容認に反対する市民集会が十七日、東京・日比谷公園で開かれた。憲法解釈変更の閣議決定に向け与党協議が続く中、主催者発表で約五千人が「戦争反対」「九条こわすな」と紙を掲げ、「閣議決定絶対やめろ」と声を上げた。 (榊原崇仁、大平樹)

 百三十六の団体でつくる実行委員会を代表し、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」の高田健さんが「『新たな戦前』という時代を迎えるかもしれない。草の根の市民運動で首相の企てを止める」と宣言。元自衛隊員の井筒高雄さんは「隊員を人殺しに加担させていいのか」と訴えた。

 集会の開始を待っていた埼玉県加須市の渡辺政成さん(68)は、憲法施行のちょうど一年前に生まれた。二〇〇八年、全国の釣り仲間と「渓流九条の会」を結成し、釣り旅行をしながら護憲の大切さを訴えてきた。「憲法と一緒に生きてきたようなもの。恩恵を受けてきた私たちの世代が頑張って改憲を止めたい」

 東京都練馬区のアルバイト男性(31)はネットを通じて政権を批判し、抗議活動にも足を運んできた。「同世代の多くは政治に興味がない。戦争になれば、僕より下の世代は戦場に行かされるかもしれないのに、危機感がない」と、若者の盛り上がりに期待した。

 埼玉県戸田市の高校一年の女子生徒(16)は「集団的自衛権の行使容認が良いか悪いか分からないけど、政府が強引で怖い」。段ボールのプラカードには「解釈改憲はズルイ」と書いた。

 参加者たちはシュプレヒコールを上げながら、公園から国会周辺を練り歩いた。途中、絶え間なくドラムを打ち鳴らして抗議する別の団体と、「安倍首相は辞めろ!」と声をそろえた。衆参両院の議員会館前では、こぶしを突き上げて「憲法守れ」と訴えた。

 行進を終えた同県富士見市の無職田島淳さん(75)は「二度と戦争をしてはいけない」との思いを新たにした。旧満州(中国東北部)で終戦を迎え、ロシア兵の銃声を聞いた。「戦争は弱い者たちが一番苦しむ。政府のやろうとしていることはむちゃくちゃだ。いよいよきな臭くなってきた」と表情を引き締めた。

 

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