ブラジルで開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)で、日本の初戦を現地で観戦したサポーターが、スタンドのごみを拾ってから帰ったことが話題となり、称賛されている。

 日本のサポーターは、レシフェで14日にあった日本とコートジボワールとの試合後、応援に使っていた青いポリ袋を使って、スタンドのゴミを集めて回った。この様子を、スタンドに居合わせた観客が写真や動画に収め、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアに載せた。

 地元テレビ局グロボが運営するニュースサイトは、日本が1―2で敗れた試合結果と共にこうした動きに触れ「結果に満足していなかったにもかかわらずごみを拾い、教育と民度の高さを示した」と紹介。地元紙フォーリャ・デ・サンパウロ(電子版)も「試合には負けたが、礼儀正しさで高得点を挙げた」と評価し、読者からも「市民の模範」「得点は1億点」などと書き込みがあった。

 写真や動画は、英語やスペイン語、中国語などでも紹介され、各国のファンから称賛を浴びた。(ナタル=岩田誠司)