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高広伯彦さんの『unlearn』という言葉についての連続ツイートまとめ

6月17日(火)の高広さんの連続ツイートをまとめました。

更新日: 2014年06月17日

アステアさん

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さて、今からunlearnという言葉について連続ツイートしてみたい。昨日、東洋経済のインタビューで答えたんですが。

You must unlearn what you have learned. とは、有名な映画の有名な登場人物のセリフです。ご存知でしょうか?

で、僕は、人がキャリアを伸ばすには、この、unlearn がすごく大事なんじゃないかと思っています。 この言葉、忘れる、という意味ではなく、学んできたことをいったんほぐす、といったほうがいいようなニュアンスです。

例えば、一般的に、たぶん一般的に、みんな自分が得てきたキャリアやスキルに、新たなスキルをアドオンしようとすると思うんですよね。

これって、レゴで作ったなんらかのオブジェクトに対して、新たに手に入ったピース群を、その上に付け足すようなことだと思うんです。

でも、unlearn ってのは、これまで学んできたことを「ほぐす」わけで、いわば、これまで作ってきたレゴのオブジェクトを解体することに喩えられると思います。

このバラバラにした、これまで得てきて組み上げたレゴのピースたちに、新たに手に入れたレゴのピースを加え、新たなオブジェクトを作る作業が、過去の知見や経験も混ぜた強力なスキルを作るのだと思います。でも、多くの場合、過去に作ったオブジェクト=成功体験や各種経験を崩そうとしない。

だから、新しいことを経験したとしても、アドオンに過ぎなくて、過去の経験に引きずられてしまうわけですね。

いっぽう、ゼロベース思考というのもあります。 でも、僕は、キャリアに関して言えば、ゼロのレベルまでリセットする必要はないとおもうし、過去を活かすべきだと思うのです。

ただし、過去の知見、経験と新しい知見、経験を、バラバラのピースの状態にして、組み上げることが出来なければ、過去に得たことが、本当の意味で、身にならないと思うわけですよ。

なので、unlearnという、過去の知見、経験を解体して、そこに新たな知見、経験を加味した上で、再構成したモノ。それこそが自分のキャリアをジャンプさせるものだと思うんですよね。

この背景にあるもうひとつの考え方は、人間は、自分の経験してきたもの、学んできたものの範囲でしか、物事を考えることができないのでは?ということです。

でも自分の経験してきたものが、たとえ最初は小さいものであれ、新たなものを得たときにバラバラにすると、それを再構成するときの組み合わせは何通りもあるわけです。 この何通りもある組み合わせの中で何を自分が選ぶのか、何を組みあげたのか?それがクリエイティビティなんじゃないかと思います。

なんてことを考えると、unlearn という、「学んできたことをほぐす」なんてことを学ぶと、ますます、学びや経験の重要性を感じるわけです。 なので、年寄りをバカにする若者は残念ながらこのあたりがわかってないんですよね。

というわけで、こういう思考訓練もしたい人は、ぜひ、マーケティングエンジンの社員募集に応募してください笑。あくまでも「思考訓練“も”」ですけどね。

ちなみに、unlearn能力がない人は、どんだけ優秀と言われても、能力の天井が来るのは早いと思います。

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