1959年1月17日に生まれた山口百恵は今年で50歳を迎えた。72年、中学2年のとき、自ら日本テレビ『スター誕生!』に応募、見事合格した。デビュー当時こそ、同期の桜田淳子、森昌子に遅れをとったが、74年の『ひと夏の経験』が45万枚の大ヒットとなって大きく成長した。以後、歌手からテレビ・ドラマの“赤い”シリーズ、そして映画女優として、1980年の引退まで、伝説に残るアイドルとして70年代を駆け抜けた。大林宣彦監督は、商業映画監督としてデビューする前から、CMディレクターとして山口百恵を演出していた。山口百恵は川端康成「伊豆の踊り子」、三島由起夫「潮騒」、堀辰雄「風立ちぬ」、松本清張「霧の旗」といった文芸映画が続き、新機軸を狙って、大林宣彦監督、ジェームス三木原案の「ふりむけば愛」に出演した。続いて大林宣彦プロデューサー、藤田敏八監督、山口百恵主演で「天使を誘惑」が作られた。
CMディレクターとして、映画監督として山口百恵のデビューから引退までを見続けてきた大林宣彦監督が、女優としての魅力、素顔の山口百恵を語る。
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キネマ旬報 1978年7月下旬号
「ふりむけば愛」特集
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キネマ旬報 1980年1月上旬号
「天使を誘惑」特集
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