Work&Member
チームpick up!
後継者不足による経営の危機を、採用で救う!
- チームの成り立ち
- 神奈川県で約50年にわたり、板金加工を営むH製作所。技術者の高齢化や社員の定着率の低下により人材不足となり、新しい人材を採用することになった。リクルーティングアドバイザーの高橋が最初にご訪問したとき、社長は採用に不慣れで、どういう人を採用すべきかが最初の段階では明確でなかった。加えて社内では、長年採用を行ってこなかった背景から、新しい社員を迎え入れる教育体制等も十分でなく、採用に向けて社内の気運や制度も整えていく必要があった。社長から「今ここで若い人を採用しておかなければ、後継者が育たず、いずれ会社を畳むことになるかもしれない…」という言葉を受け、厳しい状況の中、採用のサポートをしていくことになった。
- チームの布陣
- 高橋が声をかけたのは、就職Shopの平山と、採用支援プランナーの濱村だ。就職Shopは、「正社員になりたい若者」と「若者を採用したい中堅中小企業」を、書類選考なし、面接重視でつなぐリクルートキャリアの就職・転職サービス。このサービスを使うことで、若者と企業をつなぎ、後継者不足を打開できるのではないかと考えた。さらに高橋は、採用成功の確率を高めるため、就職Shop だけでなく、あらかじめ次の手も打つことにした。それはリクナビNEXTプロジェクト(通称:Nプロ)という、リクナビNEXTの登録者の中から、企業の要件に合致する条件の方々に企業がアプローチしていくサービスだ。認知度の高くない今回のような企業では、広告を出して応募してもらうのを待つのではなく、企業から直接声をかけることでその存在を知ってもらう手法をとった方が効果的と考えたためだ。そこで高橋は、信頼を寄せるNプロの採用支援プランナーである濱村に声をかけた。そして、リクルーティングアドバイザーの高橋、就職Shopの平山、採用支援プランナーの濱村という3名の布陣でプロジェクトをスタートさせた。
- チームが目指すゴール
- リクルーティングアドバイザーの高橋がまず着手したのは、「活躍人材の定義」。長く活躍する人の人物像を明確にすることで、選考の軸がぶれず、採用後も長く定着し、後継者として育っていける人を採用できるからだ。そこで、平山・高橋とともに、「定着する人」「定着しなかった人」を社長や社員にヒアリングしその違いを分析した。結果、経験は豊富でなくとも、ベテラン技術者から学び吸収できる、若いポテンシャル人材を採用する必要があることがわかってきた。そこで、改めて、同社の求める人材像を「技術を学びたい意欲の高い若者」と定義づけた。
また、せっかく採用した人材が、学びの機会を得られないことを理由に早期退職することのないように、入社後は研修とマンツーマンのフォローを行い、社員全員で育てていく必要性があることを社長から社内に周知してもらった。加えて、採用に不慣れなお客様のため、選考中も対応の仕方・手法を粘り強くフォローしていった。結果、若い後継者人材の採用に成功。社長からは「若い人が来てくれて本当に良かった。せっかく入社してくれたメンバーなので、頑張って育てていきたい」というお言葉をいただけた。
MEMBER 001
高橋 かおり
KAORI TAKAHASHI
リクルーティングアドバイザー
<採用課題解決のソリューションの企画・実行>
- 大切にしていること
- 企業のパートナーとして、経営戦略や組織上の課題を深く理解し、それを解決するためのプランを提案、経営者や人事担当者と一緒に実現していくことで企業の成長をサポートしていくのが私の役割です。私は良くも悪くも、お客様のために前のめりになることが多いです。今回のケースも、社長から「このまま人が採用できなかったら、会社を畳むことになるかもしれない」という言葉を聞いたとき、「私が何とかしないと!」と勝手にスイッチが入ってしまって。このお客様のようなケースは、日本の多くの中小企業が直面している問題です。半世紀の長きにわたり、きらりと光る技術で日本を支えてきた企業が、後継者が育たずに泣く泣く経営を断念するようなことが、日本のあちこちで起こっています。一方、職が見つからずに迷っている若者も多い。こういった多くの中小企業と若者のマッチングをサポートしていくことも、私たちリクルートキャリアが果たすべき重要な役割のひとつだと思っています。
- メンバーから見た持ち味
-
小さな身体にほとばしる"ぜったいに会社をつぶす決断をさせない"という熱意が、経営者の心を動かし、私たちプロジェクトメンバーにも火をつけてくれました。特に今回のように、社長が少し迷っていらっしゃる場合、高橋さんの前向きなエネルギーが、プロジェクトを動かしていく大きな力になっていきます。(平山)
MEMBER 002
濱村 まみ
MAMI HAMAMURA
採用支援プランナー(Nプロプランナー)
<Nプロを通じた採用のプランニング・運用>
- 大切にしていること
- 私は事実を明確にしたいと常に思っています。お客様との打ち合わせの場でも、ひとつひとつの事実から、課題を明らかにして、お客様と同じ認識をもって、どうすれば採用成功できるかを一緒に考えていきます。今回の場合も、どんな人が働いていて、何をやりがいに感じていて、何が魅力になるのかを明確にするため、実際にお客様の現場に何度も足を運び、自分の目で確かめてきたことを、候補者の方に伝えてきました。このお客様に限らず選考中は色々なことが起こるので、当初設定していた人物要件とは異なる人材を採ろうとするということもあります。しかし、それでは長く活躍していただけないかもしれない。だからこそ、自分の目で確かめ、お客様とともに実感した「会社の魅力、活躍する人の要件」に立ち返って前に進めていくことで、ぶれない採用につながりました。
- メンバーから見た持ち味
-
濱村さんはいつも冷静で論理的。私が想いで突っ走るところを「ちょっと待って」と目的に立ち戻らせてくれるありがたい存在。今回は、実際に社長や社員にインタビューをした事実をもとに、活躍人材を定義するところで持ち前の情報収集力をいかんなく発揮してくれました。私が相談したときも「私はこう思う」と意見してくれるので、お客様への提案の選択肢が増え、頼もしく思っています。(高橋)
MEMBER 003
平山 絵夢
EMU HIRAYAMA
就職Shop リクルーティングアドバイザー
<就職Shopを通じた、若者と企業のマッチングサービス支援>
- 大切にしていること
- 就職Shopを訪れてくれる人の中には、就労経験が少ない若者が多いため、経験不足から面接で戸惑うことがないよう、丁寧にフォローすることを心がけています。面接に慣れておらず本来の自分が出せていないだけで、活躍する素養を持つ若者というのは、本当にたくさんいるのです。そんな若いポテンシャルある人材の可能性を引き出し、企業にお伝えすることで新しい出会いが生まれることが何より嬉しいことです。今回は、企業側も若者側も採用活動に慣れていないケースでした。お互いを引き合わせるだけでなく、不慣れであるがゆえに、それぞれの魅力を十分に伝えきれずに選考が進んでしまうことがないよう、企業側・若者側それぞれに事前に情報を提供して理解を深めたり、選考アドバイスを行ないサポートしていきました。
- メンバーから見た持ち味
-
平山さんは、とにかく丁寧で緻密。クライアントである企業の方にも、求職者の方にも寄り添い、小さな変化も見過ごさずにフォローしています。今回も、お客様が選考に不慣れで、何をやったら良いのかわかっていなかったり、採用が仕組化されておらず時間がかかることが事前に予想されていました。そこで平山さんが先手を打って「面接でこういう悩みを話していたから、こうフォローしてください」と、こまめに気付いたことを連絡してくれたので、お客様も私も迷いなく選考を進められたのだと思います。(高橋)
高橋さんはまさに猪突猛進タイプ。お客様への愛情から、お客様のことを知り尽くし、採用要件もわからない…という状態の社長に対して、社長と同じだけ社内のことを知ろうとし、長く活躍する人材を導き出す執念が、採用成功につながったのだと思います。(濱村)