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違法捜査で起訴取り下げ 静岡
6月17日 23時05分

ことし4月、浜松市内で覚醒剤を使用したとして、逮捕、起訴された30代の男性について、静岡地方検察庁は、静岡県内にある細江警察署の警察官が元暴力団員に依頼して覚醒剤を譲り渡す違法な捜査を行った疑いが強まったとして、男性に対する起訴を取り下げました。

浜松市に住む30代の男性は、ことし4月、自宅で覚醒剤を使用したとして、逮捕、起訴されました。しかし、別の恐喝事件で逮捕された元暴力団員が取り調べの中で、「知り合いの警察官に頼まれて男性に覚醒剤を譲り渡した」と供述したことから、警察がさらに捜査を進めました。
その結果、静岡県にある細江警察署の薬物担当の巡査部長が、取締りの実績を上げる目的で男性に覚醒剤を譲り渡したことや、元暴力団員に協力に対する謝礼を支払ったことを認めたということです。このため静岡地方検察庁は、違法な捜査が行われた疑いが強まったとして、17日、男性に対する起訴を取り下げました。
また、違法な捜査に関わったとして、17日、細江警察署の巡査部長、横山彰一被告(39)を覚醒剤取締法違反の罪で起訴しました。静岡県警察本部の伊藤博文首席監察官は、「警察として厳粛に受け止めています。警察官や関係する職員の処分を行い信頼回復に努めます」というコメントを出しました。
男性の弁護を担当している外山弘宰弁護士は、「違法捜査だったのは明らかで、検察が起訴を取り下げてくれて本人も安心している」と話していました。

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