「金目」発言の石原環境相が陳謝「全くの誤解」
2014年6月17日13時10分 スポーツ報知
石原伸晃環境相は17日の閣議後会見で、除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設をめぐる福島県側との交渉を「最後は金目でしょ」と発言した問題について「全くの誤解。私の品を欠く発言で不快な思いをされた方におわびしたい」と陳謝した。
また他の閣僚からも会見で「言葉足らずで、しっかり説明してほしい」などと声が上がった。
石原氏は「住民説明会の結果、最後は用地の補償額、生活再建策、地域振興策の規模について示すことが重要という意味だった。金銭で解決できる問題ではない」と釈明。「被災者に寄り添い、丁寧な説明を続けたい」と述べた。
しかし発言の撤回については「正式な会見ではない。撤回とかそういう話ではない」と否定。福島県に行って謝罪することは「国会中でなかなか時間がない。これからお訪ねする機会は何度もある」とした。
また、根本匠復興相は「趣旨、真意をしっかりと説明されることが必要だ」と強調。甘利明経済再生担当相は「地域振興をはじめとするしっかりした対処が必要だということだ」と指摘した。
参院福島選挙区選出の森雅子少子化担当相は「まだ情報がない。詳細を確認して答えたい」と述べ、稲田朋美行政改革担当相も「発言の前後関係を把握していないので答えられない」とした。
石原氏は16日、首相官邸で記者団の「ぶら下がり取材」で「最後は金目でしょ」と発言、佐藤雄平知事らが「非常に残念で信じられない」と強く反発している。