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安全審査 申請に準備不足の批判相次ぐ
6月17日 16時50分

安全審査 申請に準備不足の批判相次ぐ
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茨城県にある東海第二原子力発電所と青森県にある東通原子力発電所1号機について、原子力規制委員会の安全審査の初会合が開かれ、電力会社の申請に、審査に必要なデータが示されていないなど準備不足を指摘する批判が相次ぎました。

日本原子力発電の東海第二原発と東北電力の東通原発1号機の運転再開の前提となる安全審査の申請が出されたことを受けて、原子力規制委員会は17日に初会合を開き、両社から説明を聞きました。このうち、運転開始から35年がたっている東海第二原発では、古いタイプのケーブルに防火用の塗料を塗って対応するとしていることを巡り、燃えにくい材質を使った新しいケーブルに交換しないのか質問が出されたほか、存在が分かっていない活断層による地震の想定で、ほかの原発の審査での議論を踏まえて評価をした結果が盛り込まれていないことについて、「納得できない」などと問題点が指摘されました。
また、東通原発では、地震の揺れの想定を巡って質問が出されたほか、深刻な事故が起きた場合、作業員がどの程度、被ばくするか具体的な数字が示されず、委員からは「とりあえず申請を出して、審査の過程でクリアするレベルを探られては困る」などと準備不足を指摘する批判が相次ぎました。
会合のあと日本原子力発電の増田博副社長は「指摘を受けたことは準備はしているので、審査のなかで説明したい」と話しました。
また、東北電力の井上茂副社長は「細かい数字を示せなかったことは残念だが、十分準備をしているので、今後の審査で示したい」と話しました。

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