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深夜、無人の別荘から無言の119番通報 犯人は風? 青森・八甲田

Web東奥 6月17日(火)19時56分配信

 風のいたずらだった?
 5月に青森市駒込の無人の別荘からあった無言の119番通報は、別荘の切断寸前の電話線が強風で揺れ、電気が流れたり切れたりして「1」「1」「9」という番号が偶然発信された可能性があることが、NTT東日本青森支店への取材で17日、分かった。
 同支店の鹿内保伸広報課長によると、別荘の電話はダイヤル式。ダイヤル式は、回したダイヤルが戻るまでの間に数字に応じた回数だけ電流が切れ、その切断回数で数字が認識される。例えば電流の切断が1回なら「1」、9回なら「9」となる。
 通報後、同支店の社員らが現場を調査した結果、別荘につながる電話線の一部が切れかかっていたことが判明。風で揺れ、電話線がつながったり離れたりを繰り返し、「119」が発信されたことが考えられるという。
 鹿内広報課長は「まだ原因は特定できていない」としながらも、当時は風が強かったということから「確率は非常に低いが、ゼロとは言い切れない」とする。
 情報通信技術が専門の青森公立大の木暮祐一准教授は「ダイヤル回線は電流の切断回数などが偶然でも合うと、電話がつながる。屋外の電話線が何らかの原因で揺れたことで3桁の番号が入力されたのでは」と、同支店と同様の見方を示す。
 無言の119番通報は、5月17日午前0時すぎにあった。発信場所は八甲田雪中行軍遭難事件があった地区に立つ別荘。消防署員ら10人が山道を越えて40分以上かけて現場に向かったが、別荘には人影がなく、傷病者も見つからなかった。

東奥日報社

最終更新:6月17日(火)19時56分

Web東奥

 

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