最終ラウンド、通算8オーバーで35位に終わった松山英樹。14番のティーショット=パインハースト・リゾート(共同)
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◇全米オープン<最終日>
▽15日、米ノースカロライナ州パインハースト パインハースト・ナンバー2(7562ヤード、パー70)▽晴れ時々曇り、気温32度、弱風▽賞金900万ドル、優勝162万ドル▽67選手
【パインハースト(米ノースカロライナ州)テッド・ムース】初日から首位を走っていたマルティン・カイマー(29)が69で回って通算9アンダーにし、2位に8打差をつけて完全優勝を果たした。2010年全米プロ選手権に続きメジャー2勝目、ドイツ人の全米オープン制覇は初めて。松山英樹(22)=レクサス=は連日の74と振るわず、通算8オーバーの35位。谷口徹(46)は通算29オーバーの67位だった。
3日目終了時点でカイマーの背中がはるか遠くに行ってしまった松山は、スタートからつまずき、2年連続のベスト10入りも逃した。
全体的にピン位置がやさしく、風も前日より弱かったが、直射日光を浴びたグリーンは硬くなっていた。1番パー4でフェアウエーからの第2打をグリーン右へ。3打目をウエッジで寄せようとしたが、傾斜で足元へ戻ってしまった。パターで再度試みたが、それも傾斜を上り切らず。5打目で寄せてダブルボギー。これで意気消沈した。
「2打目のショット自体は悪くなかった。少しの距離感の差。そういうところで、まだまだ僕にはこのコースを攻略する力はなかった」。その後も「自分の打ち方に自信がなかったからなのか、びびりながら打っていた」と反省した。2週前の“準メジャー”メモリアルで米ツアー初優勝したが、勢いだけではメジャーに及ばなかった。
今後はしばらく米ツアーを休む。日本に帰国して試合に出る可能性もある。そして全英オープン。「僕は(メジャーで)勝てると思ってやっている。成績が出なくても、一つずつ練習してやっていけば、チャンスは巡ってくる」と言い切った。
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