東京五輪 バスケ会場などの変更を検討へ6月17日 15時48分
6年後の東京オリンピックとパラリンピックで使用される競技会場の整備計画の見直しを進めている東京都は、バスケットボールやバドミントンの競技会場として江東区に建設が予定されている施設について、建設費や土壌汚染の処理に多額の費用がかかることなどから、さいたま市にある「さいたまスーパーアリーナ」などに会場を変更する方向で検討していることが分かりました。
6年後の東京オリンピックとパラリンピックに向けて整備される競技会場を巡っては、コストや環境への影響などを踏まえて東京都や大会の準備を担う組織委員会が会場の見直しを始めています。
このうち、東京都が江東区に建設を予定している「夢の島ユース・プラザ・アリーナ」は、バスケットボールとバドミントンの競技会場となる計画ですが、建設費や土壌汚染の処理に多額の費用がかかる見通しとなっています。
このため、施設の建設をとりやめ、バスケットボールの会場はさいたま市にある「さいたまスーパーアリーナ」に、バドミントンは東京・調布市に別の競技の会場として建設中の「武蔵野の森総合スポーツ施設」に変更する方向で検討を進めていることが分かりました。東京都などは招致段階の計画では、選手への負担に配慮して主要な会場を選手村から半径8キロ圏内に集中させるコンパクトな大会にする方針を打ち出していました。
今回の見直しはこうした方針の変更につながると懸念されていますが、変更先の施設までは高速道路などの交通網が整備されていることなどから、移送の手段を工夫することで選手への影響が出ないようにしたいとしています。
東京都などはこのほか、カヌーのスラロームの会場などの変更も検討していて、速やかに計画の変更をまとめてIOC=国際オリンピック委員会や国内外の競技団体に示して、理解を求めていくことにしています。
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