「STAP細胞」はES細胞だった - 理研・若山照彦・NHK三位一体の暴露と証明

昨日(6/16)は、NHKの7時のニュースに舌を巻いた。「STAP細胞」の捏造に関する衝撃の スクープの提供であると同時に、そのことを視聴者にきわめて分かりやすく、短時間のコンパクトな情報発信に纏めた報道だった。NHK(科学文化部)の取材力と編集力に脱帽させられる。科学ジャーナリズムとして満点の評価が与えられるべき内容で、放送を見ながら感動させられた。実は、昨日の午後2時からの若山照彦の記者会見を、ネット中継に張りついて注視していたのだけれど、どういう事実関係なのか、正直なところ概要を正しく把握することができなかったのだ。最も簡単に要約すれば、若山照彦が小保方晴子に手渡したマウスがすり替えられた疑惑について、第三者機関の遺伝子解析によって検証された事実を公表した会見であり、その結論だけは理解できた。しかし、若山照彦の説明は、遺伝子の解析結果の専門的な中味をそのまま羅列したもので、その意味を一般向けにやさしく解説したものではなく、また、論理的に整理された報告にもなっていなかった。非常に荒削りで、無愛想な報告だった。会場の記者たちも、ほとんどの者が、若山照彦の説明がチンプンカンプンか、生中継のカメラの前で分かったふりをしていた。本当に要点を押さえられていたなら、省略だらけの若山照彦の話が素人にも理解できるよう、質問で突っ込んで噛み砕き、輪郭を浮かび上がらせる議論ができたに違いない。

NHKの説明は完璧だった。実際には、昨日(6/16)は、「STAP細胞」について三つの情報が発表されたのである。第一は、若山照彦が会見で紹介した第三者機関による「STAP細胞」の遺伝子解析である。第二は、理研がCDB内に保存されている「STAP細胞」の遺伝子解析結果をプレス発表した。そして、第三に、小保方晴子の研究室の冷凍庫に「ES」のラベルが貼られた容器が見つかり、その中の試料を解析した結果、若山照彦の手元にあった「STAP細胞」と同じ遺伝子配列の特徴を示している事実が明らかにされた。第二は理研の公式発表であり、第一の若山照彦の報告と連動し、その科学的事実を補強する情報提供である。第三は理研のリークをNHKが報道したもので、「STAP細胞」が小保方晴子の捏造であることを決定的に証明する物的証拠の開示である。科学的であると同時に、いわば刑事捜査的な意味づけの重大事実の告発に他ならない。NHKの7時のニュースは、まず最初に「ES」ラベルの容器の発見から伝え、次に若山照彦の会見の映像を紹介し、最後の理研の発表でポイントを纏めるという構成で編集、「STAP細胞」として保存されていた細胞株が全てES細胞であったことを結論づけた。きわめて分かりやすく、要点が簡潔明瞭に示され、なおかつ衝撃的なスクープでだめ押しされた説得だった。映像の図解も、原稿も、専門家の補足コメントも、コンパクトながら秀逸に組み上がっていた。

まさに、沢口靖子の「科捜研の女」の世界が再現されたような、圧巻で溜飲の科学事件報道だったと言える。2ch生物版のカキコ連中が拍手喝采を送り、受信料を二口払ってもいいなどと称賛の声を上げていた。つまり、全体を組み立て直して真相を言えば、昨日(6/16)の「STAP細胞」をめぐる発表というのは、NHKの報道内容が先にあって、その情報こそが最も一般向けに分かりやすく仕上がった説明で、すなわち、若山照彦の会見報告も、理研のプレス発表も、NHKが報道したメッセージを詳説する材料であり、部品の素材たる位置づけだったということだ。NHK、理研CDB、若山照彦、三者が三位一体で準備していて、「STAP細胞」がES細胞であったことを暴露し証明づける発表を、事前に共同で日程を合わせ、サプライズでラウンチしたのである。若山照彦の会見は主役ではなく脇役で、そこで発表された事実は抑制的で限定的なものだった。それに長々と付き合った私は、大いに退屈で不満で、期待が裏切られて失望させられていたのだが、NHKの7時のニュースで一転して興奮状態になった。科学的事実も、事件的意味も、関係者が満を持して同時発表を狙った作為も、すべてがよく了解され、納得できて満足を覚えた。マウスのすり替えの科学的中味について言えば、若山照彦が交配で作出して小保方晴子に手渡し、「STAP細胞」の実験に使ったマウスは、蛍色発光する遺伝子が18番目の染色体に組み込まれていたのである。

ところが、小保方晴子が特殊溶液で作製したとする「STAP細胞」は、保存された株の遺伝子解析の結果、15番目の染色体が緑色発光するもので、若山照彦が渡したマウス(生後1週間の赤ちゃん)とは遺伝子が異なっていた。この15番目の染色体が緑色に光る遺伝子の特徴は、ES細胞と同じであり、小保方晴子の部屋の冷凍庫から見つかった「ES」ラベルの容器の中味と同じである。理研の今回の発表は、従来から、早く保管しているサンプルを調べて公表しろと外部から要求されていたもので、ようやく理研が公表するに至ったが、若山照彦の会見と機を合わせてきた。二つの科学的検証結果が同時に報告され、「STAP細胞」がES細胞であることは、もはや動かぬ事実として証明されたと言っていい。若山照彦の発表と、理研CDBの発表と、二つが別々に行われるよりも、同時に行った方が説得力が倍増する。不思議なのは、この理研CDBのプレス発表が、竹市雅俊の署名で文書になっていることだ。無論、CDBセンター長の立場だから、職責で文責を引き受けるのは当然かもしれないが、前回(6/12)、CDB自己点検委の会見での無責任で隠蔽的な態度を見たかぎり、竹市雅俊がその指揮を執っているとは考えにくい状況があり、では誰がこの検証をやり、「ES」容器発見の事実をリークしたのだろうとキツネにつままれた気分になる。誰かがしっかりと科学者の責任を果たすべく努力している。「STAP細胞」の虚偽と捏造を明らかにする営為を組織内部で尽力している。

さて、「緑色に発光する」という現象が、「STAP細胞」の説明でよく使われる印象的なキーワードだった。GFPマーカーの手法である。小保方晴子や笹井芳樹の説明、すなわち「STAP細胞」の論文によると、GFPの遺伝子を組み込んだマウスのリンパ球細胞を酸性溶液に浸して刺激し、さらに特殊な溶液で培養すると、多能性を持った「STAP細胞」が生成され、Oct4陽性を発現し、それは細胞の「初期化」を示すものだという論理になっている。この説明については、それは単に死細胞の蛍光発色が撮影されただけで、「初期化」でも何でもないという反論が上がっていた。GFPマーカーの手法は、「STAP細胞」の胎盤分化を証明する実験にも使われていて、、例の、緑色に光るマウスの胎盤と胎仔の写真を若山照彦が撮影している。これらの「STAP細胞」の実験に使った生後1週間の赤ちゃんマウスは、職人の若山照彦が、マーカー遺伝子を組み込んだ特別なマウスを毎回作出していたもので、若山照彦だけの熟練の技術で交配し作出できる加工マウスだった。今回の若山照彦の会見の中で新たな見解が指摘されたが、それは、ES細胞から生成されたマウスの胎盤でも、それが緑色に光る写真が撮影されるということはあるという衝撃の事実である。胎盤中に胎仔の血液が流入することで、緑色に光る現象は十分に画像になると言っていた。これは意外な発言である。これまで、胎盤の分化に寄与できるのが「STAP細胞」の決定的な特徴で、ES細胞にはない機能だという説明を聞かされてきた。

遠藤高帆が検証したところの、「STAP論文」で登録された遺伝子データベースの解析結果では、「STAP細胞」はES細胞とTS細胞のコンタミであり、胎盤に分化する万能性を持つTS細胞の方が、「STAP細胞」の胎盤分化に寄与したのだろうと分析されていた。それが捏造の手口の推理だった。が、今回の若山照彦の告発で、胎盤の緑色の件はTS細胞由来の現象ではなく、ES細胞由来のものであったことが指摘され、「STAP細胞」は完全にES細胞であったことが明白になったということになる。TS細胞は混入されていたが、それが胎盤の形成に寄与したわけではなかった。若山照彦が撮影した写真を、小保方晴子がフォトショップで細工したのであり、血流が広がって胎盤に現れた緑色の発光を、より鮮明に変色させて強調しただけだったのだ。「STAP細胞」が「胎盤分化に寄与する」という「特徴」の話は、科学的な自然現象ではなく、小保方晴子によるペテンの仕業だったのであり、初めに「胎盤分化」で「STAP細胞」の独自性根拠を証明するという意図があり、その目的に合わせて「実験」結果を「絵」で捏造したのだ。小保方晴子らしい大胆で単純な手口である。彼女の性格がよく現れたところの、謎解きを真面目に聞く方が神経衰弱になる、図々しくあけすけでバカバカしい不正の方法だ。小保方晴子にとって、「胎盤分化に寄与する」というインパクトのある「ファクト」が重要で、それを捏造するためには画像加工という乱暴な手法でよく、あとは、クローンマウスの巨匠である「世界の若山」の実験関与が必要だっただけだ。

NHKの報道のコメントで登場した中山敬一は、「こうしたデータが明らかになった以上、ミスでは説明がつかず、人為的な混入も考えられるので、小保方さんや笹井さんがみずから会見し、説明するのが科学者としての義務だ」と語っている。最早、小保方晴子も笹井芳樹も逃げられなくなった。笹井芳樹が出てきて説明すれば、必ずそれは嘘だと証明されて反論される。二人とも厳しい懲戒処分になるか、暗黙の裡に不正を認めて理研を退職する選択になるだろう。その動きに同期して、早稲田の博士号剥奪が重なるはずだ。「6月に崩壊する『STAP細胞』の共同幻想」は、その第一弾が放たれた。「『STAP細胞』の有無」の問いは、実はES細胞だったという科学的事実で答えが出た。「『STAP細胞』の有無が問題だ」と扇動し、国民世論を誤った方向へ誘導し続けたマスコミ、特に報ステの古館伊知郎は、昨夜(6/16)は何もコメントせず、卑怯にしらんふりを貫徹していた。同じく、理研叩き(組織批判・体制批判)ばかりに血眼になり、事件の主犯である小保方晴子を擁護し続けた朝日は、今回も紙面で正確な報道が間に合わず、NHKの情報をコピペした記事を載せているだけだ。報道に変化があったのはNHK-NW9で、これまでは小保方晴子の不正に関しては7時のニュースに任せきりで、大越健介が頑として放送しなかったのが、今回は遂に観念したのか、「世界三大不正事件」の一つとして小保方晴子の「STAP細胞」問題を扱う演出に出た。NHKの姿勢が最終的に固まり、「STAP細胞」の不存在と小保方晴子の捏造が断定された瞬間と言える。

勝負あった。早稲田の学位取消と理研の懲戒処分を待つのみ。大衆の無知と狂躁による「共同幻想」は、今、音を立てて崩壊が始まった。



by yoniumuhibi | 2014-06-17 23:30 | Trackback | Comments(0)
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