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科学な本のご紹介:  動物感覚 アニマル・マインドを読み解く

【2006/06/08】


科学の本『動物感覚 アニマル・マインドを読み解く』

実にみのりの多い良書。
 著者はアスペルガー症候群の女性である動物研究者。
 いかに我々は異種生物について無理解か、人間以外の世界がいかに多様で広いかを、これでもかと披露!


科学の本脳が正常に機能していない人は、脳のもつ力がどんなに大きいか、わかっている。スキナー博士は脳卒中になって、すべてが環境に支配されているわけではないことがわかったのだ。

科学の本動物も自閉症をもつ人も、ものについて自分たちがもっている_概念_には目を向けない。実際にあるもの自体を見る。自閉症の人は世の中を構成しているこまかい点を見るが、ふつうの人はそういったこまかい点をすべてぼやけさせて、世間の一般的な概念にまとめる。

科学の本足の不自由なニワトリは、普通の味つけをした餌よりも、痛み止めを振りかけたまずい餌を選んでいた。これはニワトリが痛い目にあっているなによりの証拠だ。

科学の本黒い毛に対する白い毛の割合がきわめて大きいダルメシアンは、真性のアルビノに近づいている。ほかの犬よりも聴覚に障害をもつ率が高く、しばしば頭が悪くて訓練ができない。

科学の本化石を見ると、種は飼いならされるとかならず脳が小さくなっていることがわかる。馬の脳は16%、豚の脳は34%も、そして犬の脳は10から30%小さくなった。

科学の本序列の最下位のサルが、最もでたらめな衝動的な攻撃をするのに対して、ボスザルは静かで落ち着いていて、攻撃的になるのは、グループを守らなければならないときだけだ。



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ほかにも好評グランディン本
●本 『動物が幸せを感じるとき 新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド』 テンプル・グランディン/キャサリン・ジョンソン
●本 『アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク 能力を伸ばし最適の仕事を見つけるための職業ガイダンス』 テンプル・グランディン&ケイト・ダフィー




『動物感覚 アニマル・マインドを読み解く』
 テンプル・グランディン, キャサリン・ジョンソン
 日本放送出版協会
 





ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
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