私のブログ

こどもの事とか虫の事とか。

私が出会った気になる柴田 【vol.2】



 

こんにちはトイトーマスです。

【私のブログ】を書き始めて2週間と少しになります。それが良いのかどうなのかは初ブログの私には分かりかねますが合計で3万弱のアクセスがありました。
はてなブックマークをはじめfacebookGunosy、NEWS PICKSなどはてなブログを飛び出し本当に多くの方に読んでいただけたのだなと感激しております。

そして当初の予想とは大きく違う方向へ向かっている様な怖さを同時に感じながらもやはり多くの方に見ていただけた事が一番でありますのでこの場を借りて私トイトーマスからご高覧いただきましたみなさまへ心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
そしてこのはてなブログで【私のブログ】をホッテントリしてくれた頭のおかしなはてなさん。めっちゃダンケね。

そんな感謝の気持ちを抱きながら今から私はここでくだらない記事を書くのです。
べつにどー思われたって構わないからさ!小声。

それでは私が出会った気になる柴田【vol.1】の続編です。

わさび醤油でこれ食べる

私の朝は午前2時15分の丑三つ時に始まります。12歳の時に父の会社の親睦会のビンゴで当てた目覚まし時計がその時刻を知らせるのです。真夜中のぼろアパートにその音は響き渡りうるせえなとスヌーズボタンを力一杯叩く私は起き上がってみて前日と同じ格好で寝てしまった事に気付き仕方ねえとひとり呟き部屋を出ます。

汚い私は2時30分の定時を思い急いで階段を駆け降り外に出るとアパートの目の前に停めた自転車のごついスタンドをガチャンと外しよいしょと販売所へ向かうのでした。

私が勤める販売所には厳しい条例があるのです。遅刻と不配には罰金を課し遅刻は1000円、不配は500円。そんな悪魔的な思想を持つ店長によって私のお給料はいつも吸い取られるのです。けれど私などはまだまだかわいいもので同じ奨学生である先輩のヤマゲン(仮名)などは毎月12万円弱のお給料から2万円は確実に吸い取られ続けており毎度「あちゃ〜。」と額に手をやっていつまで経っても改善出来ぬヤマゲンはそんなお給料の中からジュースを買ってくれたりパンを買ってくれたりした私の愛すべき恩人でもあるのでした。

2時30分。朝刊を運ぶトラックのブロロのエンジン音が販売所の少し向こうの交差点から聞こえてきます。それを聞いた私たちは表に出てそれを待つのです。
到着したトラックの運転席から降りてくる配達員に「ざす。」と挨拶をすると荷台に上った配達員がバンドで縛った刷りたての朝刊をドシドシ落とすので私たちはそれを「いーち。にーい。さーん...」と束を数え上げながらその場で積み上げます。

「あれ。柴田さんおらんやん。遅刻?電話した方がええんちゃう?」「来るやろ。」「いや〜こないだも遅刻しよったからなあ。」「誰か電話せえや。」

積み上げた新聞を店に入れて各エリアごとに部数を分けながら私の気になる柴田が居ない事にやっと気付いた従業員たちはそんな会話を交わし始めます。
するとガララと開くドアの向こうから「やってしもうたわ。」と気になる小さな声。

「あっ柴田さん。良かった。起きてたんですね。今日めちゃくちゃチラシ多いですよ。早くせなやばいですよ。」と私は柴田に呼びかけます。

私の隣で作業を始めた柴田は

「いや〜。飲み過ぎたわ。あかんわ。あの子あかんかったわ〜。かわいいんやけどな〜。あの焼き肉屋食べ放題やってるからな〜。キャベツってそんなに食べれるんかな〜。牛乳冷蔵庫に入れんの忘れてるわ〜。阪神また負けたんか〜。」

 誰かこいつを止めろよと言いたくなるくらい小さい高い声で思いついた事を呟き続ける柴田に「何ゆうてはるんですか?」と怪訝な表情を浮かべて聞き返しその意味不明の話題を遮る様にこう続けます。

「柴田さん私の部屋めちゃくちゃボロいやないですか〜?だからようゴキブリ出るんですよ。ほんで昨日も出たんですよ。一匹ちゃいますよ〜二匹ですよ二匹。」

私はそう言って昨日部屋にゴキブリが出た話をすると

「ああ。僕んところも出たで〜。」

「えっ!そうなんですか?私は追いかけて新聞紙で叩いてやっつけたりましたよ!だって一匹いたら何百匹とか何千匹とか言いますやん。はよ出たいですわあのアパート。」

「えっ殺したん?」

普段呟いてばかりの柴田が突然大きな声を出して私の話に反応するのでビクリと驚き「ええ。」と返すと

「醤油にちょろっとわさび入れてな〜活きの良いゴキちゃんちょんちょんってつけてな〜ほんでジュルルって食べたらこれがうまいんやな〜。口の中で踊りよるんやけどな〜。うまかったな〜。やってみ。」

呟きに戻った気になる柴田はまた気になる事をさらりと言いやがるので

「ええ?気持ち悪。朝からわけ分からん事言わんといてくださいよ。醤油わさびで食べたんですか?嘘でしょ?気持ち悪。」

と今度は嫌悪の顔を向けてそう言うと

「あん。うまかったで。ジュルウやで。ジュルウウ。」

もうええわ。そう思った私は柴田を放っておく事にしてそれでも「気になるわ〜。」と追求したくもないこの柴田のその話を10年近く経った今でもやはり私は気にしているのでした。

 

次回「柴田まだやるまだやるか」の巻←もうええか?

 

 

ツイッターはじめました!ついこないだね。

★ 私のオススメの図鑑はコレda!

世界一うつくしい昆虫図鑑

世界一うつくしい昆虫図鑑

 

★ 注目記事

3歳の息子に大きな声でどうもありがとうて言いたくなった私の愛をはてなの中心で叫ぶことにシタ!