ドバイ=渡辺淳基
2014年6月17日11時36分
イラク北部で勢力を広げるアルカイダ系武装組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と政府軍の戦闘が激化している。政府側がヘリによる空爆で反撃を強める一方、ISISは16日、北部の町を新たに掌握した。
ISISは14日、政府軍兵士を処刑したとする数十枚の写真をネット上に公開。覆面姿のISIS戦闘員が、私服姿の兵士とみられる十数人を連行したり、地面に寝かせた状態で発砲したりするシーンがある。宗派対立をさらにあおる目的があるとみられる。
ISISは同じ宗派であるイスラム教スンニ派の兵士は解放する一方、対立するシーア派を「1700人処刑した」と主張している。地元メディアによると、イラク議会の安全保障防衛委員会も16日に「兵士たちが大量に殺害された」と確認した。(ドバイ=渡辺淳基)
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朝日新聞国際報道部
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