システム開発などを手掛けるデジタライズ(名古屋市)は旭川市内に拠点を開いた。名古屋地域で慢性的な人材不足が続く中、IT(情報技術)潜在力が高い旭川で新たな技術者を発掘する。地震が少なく積雪寒冷の立地条件を生かし、2~3年後をめどにデータセンターも建設したい考え。
同社はトヨタ自動車向け販売・サービス系システムの開発やウェブ制作、クラウドコンピューティングなどを手掛ける。事業拡張のためシステムエンジニア(SE)、プログラマーなど開発人員の増強を計画。本社のある名古屋地域で人手不足が深刻化しており、国内外で人材確保の拠点を探してきた。
旭川は情報技術の専門学校や「札幌から戻って仕事をしたいと考えている技術者の潜在需要も多い」(柴田幸彦社長)とみて進出を決めた。名古屋や関西方面からの航空路線があり、ビジネス上の距離感に問題はない。5人で始動。今後20人体制で本格操業し、売上高を現在の1億2千万円の2倍をめざす。
また、旭川市内で顧客データのバックアップ拠点としてデータセンターを建設する計画。雪氷を利用した冷房、サーバー冷却システムの構築など積雪寒冷地の特長を生かした設計にする。
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