STAP細胞:「僕のマウスから絶対にできない」若山教授

毎日新聞 2014年06月16日 21時16分(最終更新 06月16日 23時39分)

STAP幹細胞の解析結果が、提供したマウスのものと異なると説明する若山照彦・山梨大教授=甲府市の山梨大で2014年6月16日午後3時50分、松本光樹撮影
STAP幹細胞の解析結果が、提供したマウスのものと異なると説明する若山照彦・山梨大教授=甲府市の山梨大で2014年6月16日午後3時50分、松本光樹撮影
STAP細胞への疑惑に対する説明の違い
STAP細胞への疑惑に対する説明の違い

 若山研究室で管理するマウスや過去に扱ったマウスとは、遺伝子の情報が異なっていた。理化学研究所の解析でも同じ結果だった。

・STAP細胞存在の有無

 今回の結果や別の研究者の解析結果はSTAP細胞の存在を否定しているが、ないと言い切ることはできない。「できる」と言っている小保方氏が再現する以外、証明の方法はない。

・小保方氏とES細胞との接点

 若山研の学生が、小保方氏にES細胞を渡したと発言。小保方氏自らも研究発表時に「ES細胞を培養している」と言っていた。ES細胞を自由に使える環境だったのは間違いない。

・小保方氏の実験ノートについて

 研究者にとって実験ノートは命の次に大事。公開されたようなノートを見ていたら、問題を見つけられたのかもしれない。だが、米ハーバード大教授の右腕の優秀な研究者という触れ込みだったので、ノートを確認するということは思いつかなかった。

・自身の処分について

 学長と相談したが、山梨大では処分しないという話だったので、自分自身で処分を申し出るつもり。

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