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――今後、STAP細胞を検証する実験を続ける?

 いえ、僕自身は何十回も実験を繰り返してできてません。できるという人は小保方さん1人。小保方さんができることを証明して、だれもができるプロトコール(手順)を公表して頂かないと。僕のところではできる気がしませんので、それまでは実験したいとは思いません。

 ――小保方氏が200回以上成功したと話していることについてどう思うか。

 STAP細胞をつくるには、一度に数匹の生後1週間以内の赤ちゃんを使う。200回やるなら千匹くらいの赤ちゃんが必要だったのではないかと思う。でも僕のマウス室の規模では、そこまでマウスは提供できなかったと思います。小保方さんはマウスについては全然詳しくなかったので、そういう発言だったと思います。

 ――(STAP細胞の万能性を示すとされた)マウスの胎盤が光った写真について、改ざんだったと指摘されている。胎盤は間違いなく光っていたのか?

 実験では胎盤もよく光ってました。ただ、よく確認しないといけない、と小保方さんに話しました。それで、ES細胞の胎盤をつくって小保方さんに渡してます。

 ――ES細胞の胎盤は光ってなかった?

 いえ、結構光ります。胎盤の中の赤ちゃんの血の量が多ければ光ります。それで、「血管以外のところが光ることを見ないと胎盤が光ったと言えません」と伝えました。小保方さんからは「胎盤の血管以外のところでも光って入ってます」と報告を受けました。

 ――その写真はみた?

 見てません。

 ――本当に胎盤が光っていたと思うか。

 それに関してはいろんなことが考えられますが、胎盤の専門家ではないので判定できることではありません。