2014年6月16日21時51分
STAP論文の共著者、若山照彦山梨大教授の記者会見の主なやりとりは次の通り。
――現時点でSTAP細胞の有無についてどう考えているのか。
STAP幹細胞は夢の細胞だと思います。あって欲しいと思います。ただ、これまでの解析はすべて、STAPの存在を否定する結果が出ています。しかし、絶対にない、という証拠を出すことはできません。ないと言い切ることはできないと思います。
――小保方晴子氏には何を伝えたいか。
僕は、この問題の解決のために出来る限りのことをしてきました。小保方さんも体調が悪いと聞いていますけれど、自身でこの問題の解決に向けて行動してもらいたいと思います。
――若山さん自身は不正に関与していないか。
僕は小保方さんから渡された細胞に対して、全力で成果を出すことはしましたが、不正に関して一切関与してません。
――今回、細胞の遺伝子解析を依頼した第三者機関とはどこか。
(記者会見の)直前まで(私と)一緒に発表する、という話もあった。だが、並んで発表すると僕の味方だと思われてしまう。中立的な立場であるということから、現時点では明らかにしないということになっています。
――この会見にどんな気持ちで臨んだのか。
かなりプレッシャーのある会見ですが、とにかくやらなければいけないという気持ちで臨んでいる。
――一連の騒動でどのような心境だったのか。
最初の1~2週間は素晴らしい成果だと信じていましたから、小保方さんのことを褒めるコメントをいっぱいしてきました、少し疑義が見つかった後も、できる限りかばおうとしてた。ですが、特に博士論文のデータを(STAP論文に)使ったということは、研究者にとって一番大事な写真を取り違えることはあり得ないということから、かなり疑いが出てしまった。
論文撤回は絶対やりたくないことですが、そうしない限り研究者として生きていけないんじゃないか。そこまできてます。本当にこの4カ月間は自分自身の実験は全くできなくなってます。本当につらい日が毎日続いています。
――理研は小保方氏らの処分を検討している。自らの処分についてどう考えているのか。
山梨大では処分しない、と学長は言ってくれている。だが、(理研の)結果が出てから、自ら何かの処分を大学に申し出るつもりです。
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