岩手県の第三セクター、三陸鉄道(宮古市)が16日発表した2014年3月期の単独決算は経常赤字が前の期比56%多い2億1400万円だった。NHK連続ドラマ「あまちゃん」効果で運輸収入は44%伸びたが、増便や原油高で燃料費や人件費も増えた。沿線自治体の補助金を加えた最終損益は5100万円の赤字だった。
輸送人員は観光客の増加で28%増の約50万人となった。今期も東日本大震災の運休区間が完全復旧した4月は前年同月比89%増の約6万5千人で、5月も50%増ペース。8月にはJR線と相互乗り入れして盛岡―宮古―久慈を結ぶ直通列車を走らせ「新幹線客の利便性を高める」(望月正彦社長)。
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