東京レター
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【社会】生演奏 ゴジラ躍動 来月13日上映 東京フィル、第1作に合わせ音楽
映画音楽をオーケストラが生演奏して上映する「シネマコンサート」が七月十三日、東京・新宿の東京オペラシティで開かれる。上映タイトルは、一九五四年に公開された怪獣映画「ゴジラ」の第一作。楽譜は当時の録音テープを作曲家が耳で聞いて新たに作成。初代ゴジラのイメージそのままによみがえらせた。 (五十住和樹) 生演奏による上映会は新しい鑑賞スタイルとして米国で広がっている。日本でも「ウエスト・サイド物語」「カサブランカ」など洋画での例はあるが、邦画は初めてという。 一連のゴジラ映画などの音楽を生み出した元東京音楽大学長、故伊福部昭さん(二〇〇六年死去)の生誕百年を記念し、ゴジラ音楽の著作権を持つ東宝ミュージック(東京)が企画した。演奏は東京フィルハーモニー交響楽団が担当し、縦約六メートル、横約八メートルのスクリーンで上映する。 公開六十周年を記念して七日から全国でリバイバル上映されているゴジラ第一作は、フィルムの傷を修復してデジタル化した映像。今回はこの「デジタルリマスター版」から、音楽だけをコンピューター処理で消した。オーケストラ用に、時間経過の表示が入った映像を別に作り、指揮者はこれを見ながらタクトを振る。 映像に合わせて演奏するコンサートについて、東宝ミュージックの岩瀬政雄社長(65)は「昭和四十年代半ばごろまでは、映像を見ながら音楽を演奏し、録音していた。シネマコンサートは当時の映画製作を再現する作業でもある」と話している。 シネマコンサート「伊福部昭音楽祭」は十三日午後五時開演。第一部で伊福部さん作曲の「日本狂詩曲」などを演奏し、第二部でゴジラ第一作を上映する。主演した宝田明さん(80)のトークも予定。五千〜八千円。問い合わせは東宝ミュージック=電03(6699)9376(平日午前十一時〜午後五時)=へ。 PR情報
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