2014年06月16日 (月)介護で閉ざされる若者の未来
あす(6/17)のクローズアップ現代は「介護で閉ざされる未来 ~若年たちをどう支える~」です。
(番組趣旨より)
去年、国の調査で、家族の介護を担っている15歳~29歳の“若年介護者”が、17万人以上に上ることが明らかになった。少子化や核家族化・ひとり親家庭の増加などにより、介護を子や孫に頼らざるを得ないケースが増えている。「若年介護者は年長の介護者と比べ、多くのものを犠牲にし、問題が多い」と専門家は警鐘を鳴らす。中退や進学に支障をきたす学生の介護者。就業者の場合、若者の介護休職に対して理解が乏しいため、離職するケースが多く、さらに介護離職がハンデとなって次の就業機会が閉ざされるケースもある。若年介護者は、貧困と隣り合わせにあるとの指摘もある。若者に特化した支援がない日本に対し、イギリスでは18歳未満の若年介護者を“ヤングケアラー”と位置づけ、介護と学業・仕事との両立支援などに取り組んでいる。日英を見ることで若年介護者の現状と対策について考える。
プレビューを見てきました。
「若年介護者」。まだほとんど知られていない言葉ですが、親や祖父母などの介護に携わる若者のことです。去年の国の調査で家族の介護をする15歳~29歳の若者が17万人以上に上ることが明らかになりました。ただ、これも氷山の一角にすぎないといいます。いま、介護などを必要とする人は530万人。家族の介護は若い世代にとっても切実な問題になっているのです。
彼らの悩みは、「子どものならでは」のものが多いといいます。
・情報がない
・友だちや誰にも相談できない
・勉強や仕事との両立が難しい
・将来のビジョンが描けない
勉強、クラブ活動、就職、結婚。10代から20代はその後の人生を決める大切な準備期間でもあり、挑戦の期間でもあります。その時期に多くの時間を介護に割かれてしまうのが若年介護者の共通の悩みです。番組では、国家資格の取得をあきらめた女性や仕事を続けられなくなった男性など、様々な若者の選択が描かれます。
日本で介護保険制度が始まって14年。「介護される人」に対する支援は制度が整っていますが、「介護する人」に対するケアはほとんどないのが実情です。
一方、イギリスでは、国をあげて若年介護者を支援しています。学校との調整や就職先のあっせんなど、家族の介護が人生設計の妨げにならないように手厚いサポートをしているのです。日本の若者をどう支えていったらいいのか?イギリスの例を見ながら、しくみ作りについて考えていきます。
是非、ご覧ください!
投稿時間:17:54
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