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坂本、則本から9回逆転V打!今季初6連勝で最短18日に交流戦V

2014年6月16日6時0分  スポーツ報知

 ◆交流戦 楽天2―3巨人(15日・コボスタ宮城)

 巨人が今季初の6連勝で交流戦単独首位に立った。1点を追う9回、長野、高橋由の連打などで無死二、三塁とし、坂本が起死回生の逆転2点打。村田のダメ押し打も飛び出し、土壇場で難敵・則本を打ち崩した。4番手の土田が球団初の1球でプロ初勝利を挙げた。17日から本拠地で2位・オリックスと激突。早ければ18日にも2年ぶり2度目の交流戦優勝が決まる。

 これだから野球は面白い―。坂本は、杜(もり)の都の青空へ高く帽子を上げた。大歓声が鳴りやまない中でのヒーローインタビュー。「久しく、こういう場面で打ててなかった。いい場面で打てて良かったです」と声を張った。

 1点を追う9回だった。先頭・長野が右前打で反撃の狼煙(のろし)を上げた。続く代打・高橋由も右前打。無死一、三塁から代走・鈴木が二盗を決め、一打逆転のチャンスになった。「由伸さんが最高の形で打席に回してくれた。なんとか打ち返したいと思っていた」。気合十分だった。

 マウンドは、8回まで1安打で完封ペースだった則本だ。前回5月28日に3打数無安打に抑えられ、チームも完封負け。3打数無安打で迎えたこの打席も、ファウル2球で簡単に追い込まれた。だが、諦めなかった。バットを指一本分短く持ち、フルカウントからの8球目。外角への149キロ直球に食らいついた。中前へ鋭く抜ける逆転2点打だ。「追い込まれていたのでバットに当てることだけ。(則本は)直球もスライダーもコントロールがいい。力もすごくある。いい投手から、ああいう場面で打てて良かった」とうなずいた。

 こんな一打をずっと求めていた。野球を始めた小学1年時はJリーグフィーバーの真っただ中。野球練習後にサッカー遊びもしたが、心はずっと野球一筋。野球ならではの魅力があるからだ。「3打数無安打でも、4打席目で打てばヒーローになれる可能性がある。だから野球は面白いんです」。この日のサッカー日本代表戦の時間は試合前練習中で、黙々とグラウンドで体幹トレ。最高のV打が待っていた。

 昨年の日本シリーズで敗れた楽天に2年ぶり勝ち越し。チームは初の6連勝で、貯金を最多11とし、交流戦単独首位に立った。17日からは東京Dで2位・オリックスとの天王山だ。「いい雰囲気で試合ができている。しっかり守ってチャンスで打つ。こういう形でもっと勝てれば」。野球の魅力を再認識した若きリーダーが、2年ぶりの交流戦Vへ先導する。(小谷 真弥)

 ◆巨人打線VS則本 昨年日本シリーズで初対戦。初戦(10月26日・Kスタ)に先発した右腕から2点を奪って黒星こそつけたが8回4安打10三振と苦戦した。第5戦(31日・東京D)では2番手の右腕から2点を奪ったが、延長の末白星を献上。第7戦(11月3日・Kスタ)は7回から2イニング無得点だった。計15回で4得点。今季は5月28日(東京D)に散発3安打で完封負けを喫した。

 ◇巨人の18日V条件 3位のソフトバンクが17日のヤクルト戦(鹿児島)を負けか引き分け(18日は試合なし)とし、巨人が17、18日のオリックス戦(東京D)に連勝すれば優勝となる。

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