漫画「美味(おい)しんぼ」に「岐阜環境医学研究所長」として実名で登場し、原発事故と鼻血の関連性を指摘している元岐阜大助教授の医師、松井英介さん(76)=岐阜市=が十五日、日進市のにぎわい交流館で講演し、「脱原発と言われているが、脱被ばくが今の緊急の課題」と訴えた=写真。
テーマは「内部被ばくとは〜そして今必要なこと」。松井さんは甲状腺検査に触れ、「年に一回必要で、より受診率を上げないとがんの発症や死亡率を下げることにはならない。世界の力を借りてやるべきで、目や心臓の病気などもっと検査対象を広げることも必要」と述べた。さらに「防潮堤や除染にかける多額の予算があるなら、子の健康のために使うべきだ。放射性物資を取り込まないようにすることが今の課題」と訴えた。
福島県に住む親子の保養の受け入れをしている市民グループ「日進まちづくりの会」が主催し、約七十人が訪れた。
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