17番でバーディーパットを外し、肩を落とす松山英樹=パインハースト・リゾートで(共同)
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◇全米オープン<第3日>
▽14日、米ノースカロライナ州パインハースト パインハースト・ナンバー2(7562ヤード、パー70)▽晴れ時々曇り、気温30度、弱風▽賞金900万ドル、優勝162万ドル▽67選手
【パインハースト(米ノースカロライナ州)テッド・ムース】14位で出た松山英樹(22)=レクサス=は74とスコアを落とし、通算4オーバーで23位に後退した。首位とは12打差。マルティン・カイマー(ドイツ)が72と落としたものの、通算8アンダーで単独トップを守った。2位と5打差で最終日を迎える。
米国のリッキー・ファウラー、ジョーダン・スピースとの予選2日間にわたる同世代対決を終え、成績順に組み直された3日目のペアリング。松山と同組になったのは、イアン・ポールター(英国)だった。3月の試合で松山の不手際に抗議した、因縁の選手だ。
カイマーの独走に待ったをかけたいところだったが、立ち上がりにリズムに乗れなかった。3番パー4で第2打をグリーン奥のカート道路(砂地)に打ち込んだ。アプローチがグリーンの傾斜を登り切らず、第4打は大きくオーバーしてグリーンの反対側へ。第5打ででようやく寄せてダブルボギー。前半40と大きく崩れた。インではパッティングの調子を取り戻して1打取り返したが、この日4つ落として順位も急降下した。
一方のポールターも、1バーディー、5ボギーと、見せ場はほとんどなし。松山のいいショットには声をかけていたが、もともと気性の激しい性格で、ギャラリーと何事か言い合いをする場面もあった。
松山はカイマーと12打差となり、優勝争いから遠のいた。プレー後の表情はさばさば。「今まで通り同じ攻め方でやったが、いいショットを打っても距離感がずれて大きなミスになった。コースにうまく対応できなかったのかな。あと1日、どうやったら調子が良くなるかを考えて、一晩過ごしたい」と淡々と話した。
ポールターについては触れなかったが、くしくも3日目が終わって同順位。最終日も一緒に回る。
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