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【大リーグ】

黒田、今季最短タイで降板、5敗目 照明故障で中断、味方拙守の不運も

2014年6月16日 紙面から

◇アスレチックス5−1ヤンキース

 【オークランド穐村賢】ヤンキースの黒田博樹投手(39)は14日、敵地でのアスレチックス戦で4イニング2/3を5安打4失点で今季5敗目(4勝)を喫した。自身の制球がもうひとつだったことも敗因の一つだが、照明故障で38分間も試合が中断、マーフィー捕手の度重なる捕逸に足を引っ張られるなど外的要因も多く、「不運なことは(過去にも)たくさんある。慣れている」と投球への影響を否定しつつも、表情はさえなかった。

 自らの2与四球がきっかけとなった2回の2失点は自分なりに消化できた。ア軍とは3日に対戦したばかり。「(目先を変えようと)考えすぎ、慎重になりすぎてランナーをためた」と自分に非があった。だが、5回の2失点は釈然としない部分もあった。

 先頭ソガードを歩かせたことがきっかけとはいえ、続くクリスプの三塁線へのセーフティーバントは見送ればファウルと思われたが、三塁手ジョンソンが慌てて処理してオールセーフ。捕逸も絡んで内野ゴロで追加点を許すと、1死三塁からは再び捕逸で4点目を献上した。凡プレーの連続に忍耐強い黒田の顔もさすがに曇った。

 打線の援護は相変わらず乏しく、1点だけ。4回表終了後は左翼上部の照明故障でベンチ待機を余儀なくされる。「雨で中断することもある。仕方ないこと」と話したが、3回を無失点に抑え、さあこれからという回でリズムを狂わされたようにも映った。

 ただ、今季最短タイのマウンドにも「ボール自体は悪い感じではなかった」と収穫はあった。キャンプ中から習得に努めたカットボールも効果的。次回登板に向け、「(配球を)元に戻すこともできるし、いろんなバリエーションが出る」。転んでもただでは起きない−。ベテランならではのしたたかさだった。

 

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