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【サッカー】

内田屈辱 悪夢の2分間

2014年6月16日 紙面から

◇ブラジルW杯 第3日1次リーグC組 コートジボワール2−1日本

 決壊した堤防から一気に水があふれ出すように、事態は瞬く間に取り返しの付かないものとなった。猛攻に耐えに耐えていた後半19分、相手右サイドバックのオーリエにフリーで右足クロスを上げられると、追いすがる森重が振り切られ、FWボニに豪快に頭で突き刺された。落胆の癒えない2分後、またしてもオーリエの右クロス。今度はニアに走り込んだジェルビーニョに合わされた。

 相手の交代策が的中し、終盤6分間で3失点して逆転負けした06年ドイツW杯初戦のオーストラリア戦を思い起こさせる、2分間の悪夢だった。

 その2分前の後半17分、相手エースFWドログバの投入が決め手となった。吉田は「相手が2トップ気味になったことで、マークのズレが出てしまったことは大きかったか。あとは相手がシンプルに中に入れるようになってきた」と振り返る。手数をかけず、よりフィジカルを前面に押し出してきた相手に対し、日本の守備網は混乱した。

 試合後、悪夢の2分間について問われると、努めて冷静に受け答えをしていた内田が、怒りの感情をかいま見せた。「僕らだって別に高校生じゃないんで。経験値、場数がある。分かってますよ。立ち上がりが危ないとか、失点直後が危ないとか、交代直後が危ないとか。それを相手にドンピシャでやられた」。それほどの屈辱だった。

 浴びたシュートは実に20本。吉田は「言い訳する気はない。残り2試合勝つことだけしか考えてない」と必死に前を向いた。中4日で迎えるギリシャ戦。日本には、まだ時間が残されている。 (宮崎厚志)

 

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