今、外食業界ではファミレスが好調だ。
5月末に日本フードサービス協会から発表された、今年4月の外食売上高を見てみると、前月に比べファミリーレストラン業態は約5%の売り上げ増となっている。
消費増税が実施されたばかりにもかかわらず、なぜファミレスは売り上げを伸ばしているのか? 外食産業に詳しいフード流通ジャーナリストの齋藤訓之氏はこう分析する。
「ファミレスが売上高を伸ばした理由のひとつとして、最近打ち出している高級路線へのメニュー変更が挙げられます。増税のタイミングだったとはいえ景気は上昇傾向ですので、市場動向などを見極めたマーケティング戦略が当たったのでしょう」
一方で、居酒屋業態は約2%の売り上げ減。この理由は?
「いろいろありますが理由のひとつに、わざわざ居酒屋に入って呑まず、ファミレスでサクッと呑む人が増えたことが考えられます」
つまり、今まで居酒屋で呑んでいた人たちがファミレスへ流れていると考えられるのだ。こうした“ファミレス呑み”は、いったいなぜ増えているのか。
「まず、(1)100円ワインなど破格のアルコール提供があることや、(2)ここ数年でお酒のつまみになるファミレスの小皿料理の質が格段に向上したことが大きな理由です。値段だけでなく素材や味にこだわる取り組みが功を奏し、居酒屋で呑むよりファミレスで呑むほうがトクだと考える人が増えたといわれています」