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日本、黒星発進 「魔の4分間」はなぜ起きた

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2014/6/16 7:00
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 「何をやるべきかが明白なのに、実行できなかった。ボールを勢いよく奪いに行けず、サイドの攻防で後手を踏んだ」――。試合終了後にザッケローニ監督が振り返った言葉が印象的だった。14日(日本時間15日)に行われたサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、日本はコートジボワールに逆転負け。黒星スタートになった最大の原因は、同監督になって日本代表が一貫して志向してきたテーマである「連動」が残念ながら見られなかったことにある。

コートジボワールに逆転負けし、サポーターに頭を下げる日本イレブン=写真 浅原敬一郎
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コートジボワールに逆転負けし、サポーターに頭を下げる日本イレブン=写真 浅原敬一郎

■本田の先制ゴールは素晴らしかったが…

 ブラジル特有の高温多湿、そして雨……。いろんな条件があったからだろうが、日本代表はコンディションがあまりフィットしていなかった感じだ。みんな体が重そうで、Y・トゥーレら世界的なプレーヤーのそろった強豪国に対し、スピードや運動量で勝負しなければいけなかったのに、そういった面のフィジカルの強みを発揮できなかった。

 もっとも、16分に本田のゴールで先制した場面は素晴らしかった。左サイドの敵陣深くからのスローインを長友が受け、そこから本田に渡ってゴール。長友のパスのスピードも良かったし、それを受けた本田の右足のコントロールも絶妙だった。本田は一瞬体勢を崩しかけたが、体幹の強さで立て直して鮮やかに左足を振り抜いた。

 本田は前回の2010年南アフリカ大会の初戦であるカメルーン戦でもゴールを決めている(日本が1―0で勝利)。大会前から調子がなかなか上がらずに心配されていたが、やはり大舞台で大仕事をする何かを持っている。

本田の先制ゴールに喜ぶ日本イレブン=写真 浅原敬一郎
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本田の先制ゴールに喜ぶ日本イレブン=写真 浅原敬一郎

■見られなかった「連動」

 だが、日本のリズムだったのはその前後のわずかな時間だけだったような気がする。いつもは前線で相手をかく乱する岡崎なのに、斜めに入ってくる回数も少なかったし、体のキレもいまひとつ。長友、内田の両サイドバックが駆け上がる回数もいつもの半数ぐらいではなかったか。

 フィジカルが良くないから連動も生まれない。いつもは「ポンポン」と小気味よくパスが回るのが「ポーン、ポーン」という感じ。ザッケローニ監督も「選手間の距離をコンパクトに保てなかった」と語っていたが、間延びしている感じでリズムを生み出せなかった。これでは相手を脅かすような攻撃はできない。

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