日曜日、夕方。
仕事のあとにふらっと赤坂に行ってきました。この巨大な体育館みたいな箱のなかで行われているものが目当てです。
その名も「フエルサブルータ」。南米のめちゃくちゃすごいサーカスらしい。僕はこれ全然知らなかったんですけど、友人の砂流さんという人が「めちゃくちゃすごいんですよ！！」っていうので、OK、そこまで言うのなら…とやってきました。
彼が「やばい」と言ったものは、これまでもだいたいやばかったので重い腰を上げました（実際にぎっくり腰治ったばかりです）。
どんだけやばいんだ！ｗ
この巨大体育館の中でいったいどんな体験をすることになるのでしょうか……。
あと「1杯飲んでから行くといいですよ」ともアドバイスいただいたので、地下の「espressamente illy」に。軽くビールかワインでも飲もうかなと。
夏の夕方にきりっと冷えた白ワイン。どうせなら地下じゃなくてテラス席あるとこでもよかった。なかなか面白い酸味のあるワインで、ミネラル感のある果実味がすっと口の中に広がりました。ドライトマトも美味い。
2～3杯飲んでたら日が暮れてきた。受付をしていよいよ突入です。人もどんどん集まってきています。
ついに体育館の中へ。僕は1人で行きましたが、やたらとカップルが多かったですね。あとは女子4～5人組みたいなのもたくさん。ディズニーランド的な感じ？
入る！どきどきする。
ん？？
なんだこれは……。本当にがらんとした巨大な空間があるだけで座席も、ステージもない。霧がかかっていて、周りはよく見えず、ぼんやりとした灯りに照らされている。とても異様な光景です。
砂流さんから、「とにかく真ん中に立ち続けてください」と言われていたのを思い出して、真ん中に移動。そしたらいきなり始まった。
なんかぴかーってなって、よく見たら、その光の中で誰かが太鼓たたいてる。観客は全員スタンディングなのでノリノリ。手を叩いて、踊りだして。僕ですか、ちょっとびっくりして棒立ちですよ。
太鼓をたたく人たちを眺めていたら、突然、上から人が降ってきた。
これは本当にびっくりした。
何を言っているかわからないと思いますが、人が突然降ってきて、すげースピードで振り子のようにゆれている。
揺られている女の人はなぜかミニスカートでパンツ丸出し。
でもなんだろう、全然エロくないのは。丸見えすぎるからだろうか。
けっこう観客の上すれすれを飛んでて怖いｗ
ぶらさがってる人たちが消えたと思ったら、移動式のステージが観客の真ん中にいきなりどーんと入ってきて、なんか歩いてる人がいる。ランニングマシーンみたいに床が動いてるらしい。
そしたら突然すげースピードで走り出した。と思ったら前方から壁がぐわーって迫ってきて、壁突き抜けた。なんなのこれ！！！
目を奪われてたら、端っこのほうでまたなんか始まった。踊ってるぞ。
気のせいか、だんだん激しくなっていく不思議なダンス。
パフォーマーの人が！とつぜん会場に降りてきた！
観客につぎつぎと頭突きを食らわせていくｗｗｗ
すげーカオスな光景だなと思いながら見ていたら、天井から超巨大なアルミのシートが降ってきました。なにを言っているかわからないと思いますが、とにかく、天井から超巨大なアルミのシートが降ってきたんです。
よくわからないまま果てしない闇の向こうに手を伸ばす人たち。
Tomorrow never knowsすぎる。
アルミのシートが撤去され、ふぅとひと呼吸おいていたら、天井からプールが降ってきた。
うん、何を言ってるかわからないと思うけど、天井からプールが降ってきたんだ。そしてそこで泳いでいる人がいる。
非常に気持ち良さそうではある。
ただし、気になるのは、
このプールがだんだんと近づいてきることだ。手を伸ばせば触れるところまできつつある。
なんで自分の上にプールがあるのかわからないし、泳いでいるお姉さんたちはどうみても水着の上部分のブラジャー的なパーツを着けていない。目が釘付けである。
プールとその中で泳いでいるお姉さん（およびそのおっぱい）がどんどん近づいてくる。
……ここで僕の記憶は途切れている。
どうやら気を失っていたようだ。
目を覚ましたら、こんなことになっていた。ん、これもフエルサブルータか……。
ここまででたぶん半分くらいだったけど（iPhoneのバッテリ切れた）、フエルサブルータはまじでやばい。1時間半くらいの間、予想外のことが起き続け、それらに翻弄される自分を楽しむ。まさに体感型サーカス。
写真とかアップしたらネタバレになっちゃうかな？と思って、「ブログに写真載せていいですか？」って近くのスタッフの方に聞いたんです。そしたらなんと「なんでも全部OK！」とのこと。「実際に体感していただかないとわからないですから」と自信をもって仰ってました。
たしかに、それはその通りかもしれません。これはオフィシャル画像ですが、このきれいな写真ですら伝えられていない。間違いなく、その場に立つのが一番です。
たしかに、それはその通りかもしれません。これはオフィシャル画像ですが、このきれいな写真ですら伝えられていない。間違いなく、その場に立つのが一番です。
