なかなか更新できなくてすみません。新学期はいつもひっちゃかめっちゃかなのです。連休明けて最初のテストが終わるころ落ち着くのですが、今年はワールドカップもあり。。。
ということで、今後もなかなか更新できないと思うのですが、引き続きご愛顧願います。
さて、今年度は、進学校の英語教育を研究していこうと思っていますが、いやぁ、ほんとこれは憂うべき事態です。塾の先生や、進学校の教員仲間から情報を仕入れているのですが、もうひどいひどい。
私も教員なので武士の情けで思いきったことがなかなか言えないのですが、もう言わざるをえないかな、と思っています。今日は、以前、進学校に勤めていた養護教諭の話です。こんなことを言っていました。
ブログ読んでいて、前に勤務した進学校の英語科による虐待、いろいろ思い出しました。他教科の教員からも評判わるかったですねー。教材をバカみたいに買わせるから、職員室や準備室に段ボール山積み。解答は学年末に配るだけなので、1年中山積み。誰も片付けようとしません。学年末に配ったら配ったで生徒はもう必要ないから学校に捨てていきます。私も英語科には迷惑被っていました。保健室で具合悪いと言って休みに来る理由が、英語の予習ができていないから授業に出られない、予習できなかったから保健室でやらせて(家庭科や保健の授業をさぼる)など。同情しつつも、家庭科や保健の授業を「受験に関係ないからやる意味ない」と言ってのける生徒に説教していました。英語はわからなくてもどうにかなるが、家庭科や保健の授業では生きる上で必要な知識が詰まってるんだ!と。集会や講演会で単語帳片手は当たり前、教員が全く注意しない状況にも腹が立ちました。隙あらば勉強とはエライとでも思っているのでしょうか。
「予習」というのは、ノートに教科書の文章を全部写して、辞書で単語調べして調べた「証拠」もノートに書く。もちろん「全文和訳」も。授業であてられたときに訳を言えないと予習してこなかったことを怒られるそうです。単語集は受験のために自主的にやっているわけではなく、小テストがあるからだそうな。
先日、昔の学校の仲間で集まって飲んだのですが、進学校に勤めている教員に聞くと、同じようなことを言います。「だいたいさ、ノートに全訳書かせて毎回テストの度にチェックするなんてさ、全然授業を聞いていないし、テストも赤点だった奴に、『ゲタはかせる』ためにやることだよ。」と言っていました。「本当は、1~2年の間は、いろんなことに興味をもたせて、本をたくさん読ませたいのに、英語のせいで時間がないって生徒はみんな言うんだよ。ここまでしなきゃ受験対策できないのかな。俺だって入試のときは英語の勉強したけど、1年の時からこんなにやらなかったよ。単語集や文法問題集なんて3年のときだけだし。」
なんでこんな「虐待」をするのか。表向きの理由は「受験」です。しかし、こんなやり方は受験にもマイナスであることは、最近の入試問題見てればわかること。国立で下線部和訳だけのものもまだあるにはありますが、だからといって、全文和訳を1年んからすることはないでしょう。
同業者の私はなぜこんなことをやらせるのか実はよーくわかります。
教員自身が英語ができないからなのです。だから、効果的な勉強法がわからない。で、やたらと「苦行」を課すのです。提出でチェックしていれば、「できないのはやらなかったあなたのせいだ。」と言うことができます。しっかりやったのにできるようにならない生徒については何も言いません。
ということで、英語ムラをずっと見てきましたが、やはり生徒と日々接している「教師」を変えなければどうしようもないですね。
最近では、ほとんどの高校が学期に一度、下手をすれば月に一度「授業公開」をしています。ぜひ、近所の「進学校」の英語の授業を見学して、教員のレベルを確認してみてください。ぜひコメント欄でご報告ください。
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