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今までにないダイエット 表示やめるよう命令6月13日 17時45分
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福岡市にある通信販売会社が、「今までにないダイエット」などと表示して販売していた健康食品について、消費者庁は、表示された効果が出る根拠がないとして、こうした表示を取りやめるよう命じました。
命令を受けたのは、福岡市博多区にある通信販売会社、「ステラ漢方」です。
消費者庁によりますと、この会社は、ことし４月までのおよそ１０か月の間、「カロリストンＰＲＯ」という健康食品を、「今までにないダイエット」とか「『普段の食事ダイエット』を実現」などとホームページなどに表示して販売していました。
こうした表示について消費者庁は、裏付けとなる根拠を示すよう会社側に求めましたが、十分な根拠は示されなかったということです。このため、消費者庁は景品表示法に基づき、こうした表示を取りやめるよう命令しました。
消費者庁によりますと、この商品はこうした表示を行っていた１０か月の間に１１万瓶が販売され、５億円ほどの売り上げがあったということです。
命令について、「ステラ漢方」は、「皆様に誤解を与えたことを深く反省しています。今回の件を真摯（しんし）に受け止め、今後、再発防止に努めます」と話しています。
健康食品の広告でパンフレット作成
表示の根拠がないのに「やせる」効果をうたうなど、消費者に誤解を与える健康食品の広告が後を絶たないことから、消費者庁は、健康食品を誤って選ばないためのリーフレットを作成しました。このリーフレットには、これまで消費者庁が表示の根拠がないとして行政処分を行った健康食品の宣伝文句が掲載されています。
「食べたカロリー・たまったカロリーなかったことに…」、「寝る前に飲むだけで努力なし！？」、「カロリーを気にしないって幸せ！」などという宣伝文句で、消費者に対し、こうした表示に惑わされないよう呼びかけています。
また、専門家の意見として、食事制限や運動をせずに、何かを飲むだけで痩せることはない、とか、もっともらしい体験談や試験結果には気をつけてほしい、などといったアドバイスも添えられています。
消費者庁では、このリーフレットをホームページで公開したり、全国の消費生活センターで配付したりして、消費者に周知することにしています。
消費者庁食品表示対策室の渡邉宏樹室長は「健康食品の広告には誇大な表現が見られる。健康のためには、バランスのよい食事が最も大切で、健康食品に過度な期待を寄せないでほしい」と話しています。
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