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CIOが語る次のIT 日経コンピュータ

スピード重視を支えるため、ITでルールを変える

ディー・エヌ・エー 経営企画本部 IT戦略部 部長 村上 淳 氏

2014/06/16
堀内 かほり=日経SYSTEMS (筆者執筆記事一覧
村上 淳 氏
1998年NTTデータ入社。プライスウォーターハウスクーパースを経て、2011年にDeNA入社。DeNAグループの業務改革プロジェクトおよび、社内システム企画・開発・運用を担当。グローバルでの開発環境、情報共有基盤などの統合を実施後、財務会計および経営管理基盤構築のプロジェクトを推進。2014年4月より現職。
(写真:新関 雅士)

 今、当社が経営課題として掲げているのは、モバイルゲームの再強化と、インターネットのコンテンツやコミュニケーションの分野で構造的な強みを持つ事業を創出することだ。このために、短期間で新たなサービスや事業を立ち上げるなど、社内ではとにかくスピードが求められる。

 事業のスピードを加速させるため、全社横断的な視点で、従業員が利用する共通プラットフォームの最適化や、コスト適正化を進めることが私の役割だ。例えば、各事業部が個別にサービスを立ち上げると、他部署と共通化したほうが効率的だったり、コストの適正化が図れたりする部分が出てくる。

 効率化やコスト適正化という点では、業務プロセスを見直し、手続きをシンプルにすることを目指している。今取り組んでいるのは「承認」を減らすことだ。

 例えば当社では、取引先とファイルを共有するためのフォルダーを作る際、上長の承認が必要だ。情報を管理するうえで上長が責任を取るためだが、現場は不満を持っている。そこで、承認をなくすため、ワークフローツールを使って瞬時に上長にも情報が共有されるようにし、何かあったらすぐに止められる仕組みを整える。

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