「反日」は「気持ち悪い宗教まがいの黒魔術」…韓国人が書いた『恥韓論』の的射た分析
産経新聞 6月15日(日)10時38分配信
ちかんろん。
といっても、チカンアカンのあのチカンではない。
「韓国人による恥韓論」
最近出たこの新書が売れている。
評判をとった「悪韓論」「呆韓論」などの先行書にあやかった書名といえなくもないが、「恥韓論」は著者が韓国人なのがミソ。「シンシアリー」を名乗っている。
著者紹介欄などによると1970年代韓国生まれ、女性ではなく男性。韓国で歯科医院をしているとのこと。韓国の特異性をつづったブログが日本で好評ともいう。
この略歴を信頼して稿を進めるが、本名を出せないとしても無理はあるまい。たとえば10年ほどまえ「親日派のための弁明」を書き、日本の朝鮮統治を肯定的に評価した作家の金完燮(キム・ワンソプ)氏はなんと逮捕され、著書は韓国で青少年有害図書に指定されるなど、弾圧といっていい扱いを受けた。
日本で活動し、韓国に都合の悪いこともはっきりと論じる評論家で拓殖大学教授の呉善花(オ・ソンファ)氏が昨夏、韓国への入国を拒否されたのも記憶に新しい。その後、呉氏と話をする機会があった。「言論活動に命をささげている」と毅然(きぜん)としつつ、どこか寂しく不安そうでもあった。母国に帰れないという事態になったのだから、胸中は察して余りある。
さてこの「恥韓論」、韓国では反日はもはや宗教なのだという。自らを善とするため日本を絶対悪とする、「気持ち悪い宗教まがいの黒魔術」が反日なのだと。反日で声をそろえない者は韓国では売国奴、異教徒となる。的を射た見方だろう。
そんな韓国は著者いわく「できることなら、一生、相手にしたくない」。日本人の気持ちを代弁するような書きぶりだが、著者の姿勢は日本びいきというのではなく、まともな感覚を持った国際人のものだといってよい。ここ何年かの韓国の反日には、もはやつけるクスリがないと筆者は思っている。けれども自国の状態を内省し自ら恥じる意見が、少数とはいえ当の国民から出てくるのは、まだしもの救いといえる。
そもそも、寝ても覚めても隣国の悪口を垂れ流している国など尋常ではない。世界史的にもまれな国として記憶されるだろう。著者にはぜひ、このまれな国民性をこれからも記録していただきたい。世界史的に珍しい韓国のとんちんかんぶりを、「とん珍韓論」として報告していただきたいところである。
それから、この国が一生懸命つるもうとしている中国。今度は南京事件や慰安婦の資料をユネスコの記憶遺産に登録申請した。資料がどんなしろものか知れたものではないし、日本に圧力をかけようとする政治的思惑が見え見えである。
この国の政府にもつけるクスリはないが、国民の良心にまでは絶望しないでおく。「恥漢論」ないし、とんちんかんを文字通り漢字で書いて「頓珍漢論」が、中国人の手によって現れることを期待する。(編集委員 河村直哉)
最終更新:6月15日(日)15時1分
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