コラム:世界に新たな対立軸、中国とブラジルが水面下で激突
BRICSというグループ名は、ブラジルに名声をもたらした。だが、それは国際社会で華々しいデビューを飾るための踏み石に過ぎない。ブラジルは主力選手にのし上がりたい。インドは他国に追い付きたい。ロシアは他国に威張り散らしたい。中国は世界のボスとして君臨したい。言い換えれば対立は避けられないということだ。だが、誰もが注目していなかった中国とブラジル間の対立がもっとも激しくなったら、世界はきっと驚くだろう。
(28日 ロイター)
*筆者は国際政治リスク分析を専門とするコンサルティング会社、ユーラシア・グループの社長。スタンフォード大学で博士号(政治学)取得後、フーバー研究所の研究員に最年少で就任。その後、コロンビア大学、東西研究所、ローレンス・リバモア国立研究所などを経て、現在に至る。全米でベストセラーとなった「The End of the Free Market」(邦訳は『自由市場の終焉 国家資本主義とどう闘うか』など著書多数。
*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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