司法試験:受験回数「5年で5回」に緩和の改正法成立
毎日新聞 2014年05月28日 18時53分(最終更新 05月28日 19時45分)
◇来年の試験から適用 06年開始制度で初の見直し
司法試験を受験できる回数を現行の「5年で3回」から「5年で5回」に緩和する改正司法試験法は、28日の参院本会議で全会一致により可決、成立した。2006年に始まった制度の初の見直しで、来年の試験から適用される。今年の試験までに3回不合格になった受験生でも、来年が4、5年目なら再挑戦が可能になる。
司法試験受験資格は法科大学院修了者と、「例外ルート」の予備試験合格者に与えられる。資格を得てから5年以内に3回までしか受けられないという制限があるためすぐに受験しない「受け控え」が目立つようになり、法曹志願者減少の一因とも指摘されていた。
また改正により、現在は7分野から出題されている短答式試験が、憲法、民法、刑法の3分野に絞られる。基本的な法律科目の理解を高める狙い。【和田武士】