2013年がそろそろ終わりそうな今、来年以降の戦略を考える方も多いのではないでしょうか。
少し前ですが、繊研新聞で主要アパレル数社のEC売上やEC比率や自社EC比率といったデータが公開されましたね。
その一部を抜粋した資料が上部の画像データです。
(アーバンリサーチ、ベイクルーズ、ビームス、シップス、ユナイテッドアローズ、TSIホールディングス、ポイント、パル、クロスカンパニー、ファーストリテイリング、オンワード、三陽商会、レナウン etc…)
アパレルの平均EC比率では3〜5%程度と言われることが多いですが、現状のEC比率上位数社の実績値を参考にすると、目標値は10%以上が具体的な指標となりそうです。
しかし、その数値を達成するには、複数のECモールへ出店して販路を広げ、その上で自社ECの特集コンテンツを充実させ、アイデンティティを確立することが絶対条件と言えるでしょう。
2013年を振り返ると、”O2O”、”オムニチャネル”というキーワードの認知度が急速に広がり、「店舗とECのポイント・会員情報の共通化」や「facebookやtwitter等のSNS戦略」を推進した企業が多かったのではないでしょうか。
しかし、同時に”プロモーションのパーソナライズ化”という今後進むべき指針が見えているのに、この部分で大きく舵をきれた企業はほんの一握りでした。
その要因は「システム上、出来ない。または出来るけど、巨額なカスタマイズ費用がかかる」といった理由からでしょう。
2014年は、この”パーソナライズ化”というキーワードが大きく進化する1年になるのではないかと感じています。
ASPのサービス内容の改善もあり得ますが、費用をかけてでもオンリーワンのサービスを目指す動きが出て来るはずです。
例えば、Webチャット。海外のアパレルECや国内の家電量販店では導入しているこのサービスは、消費者の不安を一掃してくれる場面があります。
また、究極にパーソナライズされたメルマガ。単なるレコメンドメルマガではなく、”おもてなし”精神が宿るメルマガがあっても良いのではないでしょうか。
つまり、システムや機能からのプロダクトアウトの戦略から、ユーザーが何を求めているかのマーケットインの戦略へシフトする。
他社を圧倒する結果が目指すのであれば、来年の戦略方針はおのずと見えてきますね!