日朝協議:拉致再調査などで激しいやり取り 2日目終了
毎日新聞 2014年05月28日 10時57分(最終更新 05月28日 11時07分)
【ストックホルム福岡静哉】スウェーデンのストックホルムで開かれている北朝鮮との日朝外務省局長級協議は27日夜(日本時間28日未明)、2日目の協議を終えた。日本側の伊原純一アジア大洋州局長は協議後、記者団に対し「厳しいやりとりもあったが、全体としては真剣に真摯(しんし)な姿勢で意見交換ができた」と述べた。
拉致問題の再調査実施や、日本の北朝鮮に対する経済制裁などを巡り、厳しい応酬があったとみられる。
協議は北朝鮮側から宋日昊(ソンイルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使らが出席。協議は午前に2時間、午後は休憩を挟んで断続的に約3時間行われ、予定した夕方までに終了せず、夜までずれ込んだ。
両政府は協議を28日に終える予定。伊原氏は28日の協議について「2日目より早く協議を開始することになる」と述べ、開始時間を早めてさらに議論を深める考えを明らかにした。日本側は28日午後(日本時間28日夜)に帰国のためスウェーデンを出国する。