日朝協議:日本側「幅広い関心事取り上げた」 初日終了
毎日新聞 2014年05月27日 10時14分
【ストックホルム福岡静哉】スウェーデンのストックホルムで始まった北朝鮮との日朝外務省局長級協議は26日午後(日本時間27日未明)、初日の協議を終えた。日本側の伊原純一アジア大洋州局長は協議後、記者団に「お互いの幅広い関心事項について取り上げた」と説明。日本側が最大の関心事項と位置付ける拉致問題の再調査実施を求めたものとみられる。協議は28日までの3日間行われる。
一方、北朝鮮側は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部ビルの競売問題の解決などを求めているとみられる。
協議には北朝鮮側は宋日昊(ソン・イルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使らが出席。ストックホルム市内のホテルで午前2時間、午後2時間の約4時間行われた。伊原氏は具体的な議題については明言を避けたが、3月末に中国・北京で行われた前回協議を挙げ「今回は北京での協議も踏まえてさらに議論した。議論の深まりはみられると思う」と説明。再調査実施に向け、さらに進展を目指す考えを示した。