親露派がウクライナ軍輸送機を撃墜、49人死亡か

2014年06月14日 19:12 発信地:ルガンスク/ウクライナ

このニュースをシェア

関連写真

親露派がウクライナ軍輸送機を撃墜、49人死亡か ▲ キャプション表示

×ロシアとの国境に近いウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)地方のクラスノパルチザンスク(Krasnopartizansk)で警戒する親露派の戦闘員(2014年6月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/SERGEY GAPON

写真ギャラリーをみる
写真購入のお問合せはこちら

【6月14日 AFP】(一部更新)ウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)で14日未明、空港に着陸しようとしていた同国軍の輸送機が武装勢力に撃墜された。乗っていた49人全員が死亡したとみられている。軍報道官がAFPに明らかにした。

 約2か月前から続いているウクライナでの戦闘で1度に死亡した人の数としては最も多い。一連の戦闘による死者は、一般人も合わせて少なくとも320人になった。

 ウクライナ国防省は声明で、「テロリストらは高射砲で空軍のイリューシン(Ilyushin)76型輸送機を撃墜した。同機は交代要員の兵士を乗せており、ルガンスクの空港に着陸する直前だった」と明らかにした。4発のエンジンがある同機には、軍の装備も積まれていたという。

 一方、ルガンスクの武装勢力の報道官はロシア国営のロシア通信(RIA Novosti)に対し、自分たちが地対空ミサイルでこの輸送機を撃墜したと述べた。

 人口約40万人のルガンスクはロシア国境から西にわずか25キロしか離れていない。現地にいたAFPの記者は、撃墜前の数時間にわたって激しい戦闘の音と爆発音を聞いていた。

 ルガンスクはウクライナ東部で戦闘が始まった4月初めから、独立を求める親露派が事実上の支配下においていた。ウクライナ軍はルガンスクの空港が親露派の手に落ちることは阻止し、軍事作戦の交代要員を送るためにこの空港を使っていたが、親露派は頻繁に空港を襲撃しており、政府軍はその撃退に追われている。

 5月末には、ルガンスクと同様に親露派の支配下にある隣の都市ドネツク(Donetsk)の主要国際空港が一時武装勢力に制圧されたこともあった。(c)AFP/Oleksiy Kovalyov and Oleksandr SAVOCHENKO in Kiev

関連記事

本日の必読記事1日2回更新

このニュースの関連情報

トピックス

AFPワールドカップ特集

特集:ワールドカップ

国際ニュースランキング

  • アクセス
  • 大画面

    おすすめコンテンツ


    今ネットで話題の記事

    お知らせ

    PRリンク

    BPNPR

    カテゴリ登録はこちらより