[PR]

 ため池に太陽光パネルを浮かべた発電が注目を集めている。使っていない水面を有効活用できる上、地元に電気の売上金が入り、ため池の整備に充てられる。取り組みの先頭を走るのは、全国一ため池が多い兵庫県。他府県やエネルギー関連企業も後に続いて動き出している。

 兵庫県小野市のため池「浄谷新池(きよたにしんいけ)」。発泡スチロール製のいかだの上に、160枚の太陽光パネルが並ぶ。県から補助を受け、地元自治会が昨夏、設置した。出力は40キロワット。発電量は、一般家庭約15軒分の消費電力に相当する。

 所有者の自治会には、関西電力に電気を売ったお金が入る。施設の管理費がかかったり、補助金の一部を返したりしても、年額50万円は手元に残る。区長の青木輝剛(てるごう)さん(61)は「このお金で、老朽化した水門や池の水漏れを直せる。高齢化で農業を辞める人もいる中、新たな収入源ができた」と喜ぶ。