半田尚子
2014年6月14日17時08分
兵庫県西宮市の阪急西宮北口駅前の公園から一度は撤去された時計塔が、5年ぶりに元の場所に戻った。スクラップ寸前の窮地を救ったのは、人気学園アニメ「涼宮(すずみや)ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」のファンたち。作品にたびたび描かれた「聖地」を取り戻そうと走り回り、市を動かした。
アニメの原作者、谷川流(ながる)さんは西宮市出身。作品には市内に実在する高校や喫茶店が本物とそっくりに登場し、ゆかりの地を「巡礼」するファンが次々と訪れている。
時計塔は「にしきた公園」(約750平方メートル)のほぼ中心にあり、作品でも女子高生ハルヒらの待ち合わせ場所として描かれる。四角い文字盤や緑色のアーチもそのままだ。
だが、市はアニメ放送中の2009年7月、時計塔を撤去した。周辺の放置自転車対策として、公園の地下に計画していた駐輪場建設工事の妨げになる、と判断したためだ。バーナーで土台から切り離された時計塔は横倒しになり、トラックで運び出された。
そんな状況を現場で見守っていたファンがいた。「きーぼー」の名で、ファンが集うインターネットサイトを運営する市内の男性(25)。撤去工事の動画を「舞台消失」と題して公開し、「アニメの中で生き続けます」と惜しんだが、あきらめきれなかった。
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