ライフ【歴史戦 番外編】元慰安婦の映画上映「特に問題ない」 広島大、改善点は認めたが…+(2/2ページ)(2014.6.14 19:18

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【歴史戦 番外編】
元慰安婦の映画上映「特に問題ない」 広島大、改善点は認めたが…

2014.6.14 19:18 (2/2ページ)

 ■赤旗、ナチス引き合いに「学問の自由」

 これに対し、日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」は5月25日付で、「広島大の『慰安婦』授業を攻撃 『産経』記事は学問の自由侵害 科学者会議支部が声明」とする記事を掲載した。

 記事は、日本科学者会議広島支部幹事会が「『産経新聞』報道を契機とする言論への圧力を許さず、学問の自由を守ろう」と題する声明を発表したことを取り上げた。声明は「政権獲得前のナチス党が、その青年組織に告発させる形で意に沿わない学説をもつ大学教授をつるし上げさせ、言論を萎縮させていった歴史がある」とし、産経新聞報道が「その忌まわしい歴史を彷彿(ほうふつ)とさせる」と主張した。

 一方、広島大は「授業の進め方において改善すべき点があった」とし、授業の責任者の教員が5月26日、受講した学生約200人に経緯を説明。教員らが7月、質疑応答の機会を設けると学生に伝えた。しかし、授業自体については「教授会で決められたカリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)に従ったもので、特に問題はなかった」としている。

 麗澤大の八木秀次教授は「授業の進め方に問題があったと認めつつ、対外的には問題がなかったという姿勢だ。学問の自由は保障されているが、自由を享受するためには、節度や責任が伴う。今回はその部分が欠けていたと思う」と指摘している。

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