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 【中城】中城村は日本軍が沖縄戦時に構築した同村北上原のトーチカと陣地壕の保存に取り組む。今年3月に戦争遺跡として初めて村の文化財に指定。今後はトーチカの屋根部分の補修など保存策を検討する。

 指定されたのは「161・8高地陣地」。標高161・7メートル(当時161・8メートル)にあり、西海岸は読谷村まで見渡せる。戦後は「ウガンモー」と呼ばれる山林内に放置されたままだった。

 日本軍は宜野湾市の嘉数や中城村の和宇慶を結ぶ線に軍司令部の陣地を構築、米軍の南部進撃を防ぐ要衝にした。北上原も近郊にある。