第2日、5アンダーで4位タイ。手を合わせ笑顔の勝みなみ=六甲国際GCで
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◇サントリーレディス<第2日>
▽13日、神戸市・六甲国際GC(6511ヤード、パー72)▽曇り、気温23・7度、風速3・9メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽117選手(うちアマ16人)▽観衆5145人
初日49位と出遅れていた勝みなみ(15)=鹿児島高1年=が7バーディー、1ボギーのベストスコア66をマーク。首位と3打差の通算5アンダー4位に急浮上した。4月のバンテリンレディスに続きアマチュアで2勝を果たせば、ツアー史上初の快挙だ。8アンダー首位はイ・ナリ(韓国)、2打差の6アンダー2位に上田桃子(27)と工藤遥加(21)=ナック=が続いている。昨年覇者の森田理香子(24)=リコー=は予選落ちした。
前日の1バーディー、2ボギーから、一夜明けたら7バーディー、1ボギー。驚きの大変身ぶりで45人ゴボウ抜きを決めた勝。その快進撃の源は、独特の思考回路だ。
「え〜っと、昨日あんまりパットが入っていなかったので、昨日の夜には『明日は絶対に入る』って思ってました」。技術的にひらめいたことでもあったのかと聞くと、「いいえ。昨日あまりに入らなさすぎたので。そういう日があれば、次には入る日が来る。そういうふうになってるから」と信じて就寝したという。
第2ラウンドの結果はその言葉通り。3番で10メートルのバーディーパットを皮切りに、6番で3メートル、10番で6メートル、最終18番では5メートルなど、合計7つのバーディーを量産。パット数は前日の29から25に、スコアも73から7つアップの66だ。
もちろん、好スコアの理由は他にもある。「昨日バックスイングに違和感があった。トップで手首がグニョってなる感じ。練習場に行って直して、今日は力を入れずにクラブを上げるようにしてた」と、スイング修正もしっかりやっている。いつものごとく、みなみちゃんスマイルを振りまきながらV戦線に参入してきた。
「(優勝後も)自分は全く変わらないし、アマチュアですし、優勝とかはぜんぜん考えてない。明日は明日の風が吹くので、自分が本当に目標にしてるのは、楽しく回ること」。その思考回路こそが4月の史上最年少Vを実現させた。そして今度は、史上初のアマチュア2勝目をたぐり寄せる。 (月橋文美)
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