蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【サッカー】岡崎 切り込み隊長襲名2014年6月14日 紙面から 日本代表は13日未明、サンパウロ北西部にあるベースキャンプ地のイトゥで冒頭以降を非公開として約1時間半、調整した。15日に迫った1次リーグ初戦のコートジボワール戦を見据え、攻撃面の戦術の仕上げに時間を割いた。FW岡崎慎司(28)=マインツ=は「切り込み隊長」を襲名。死に物狂いで勝利へ向かう悲壮な決意を明かした。チームは14日未明に初戦の開催地レシフェへ移動し、公式練習を実施する予定。 (日時は日本時間) 攻撃の一番槍(やり)として、岡崎は腹をくくっていた。「死に物狂いで、どっちが勝ちたいかだと思う」。地をはってでも前に進む。そのためには、最前線で敵軍に鋭利なやりを投げ込む「口火役」が欠かせない。 「(勝敗を分ける)最後の部分は気持ち。そこを自分が引っ張れるように。ケガをした時(※1)もそうだったけど、ああいうプレーができるのは自分しかいない。切り込み隊長、特攻隊長の役割は僕がやるべきだと思う」 4年前の南ア大会。岡崎は予選を通じて1トップの定位置を確保しながら、本大会では守備的な戦術変更に伴い、先発から外れた。落ち込み、考え込んだ。もやもやとして、心は晴れぬ失意にも似た日々…。 「周りに言われたことを受け入れてしまった。そういう自分がいた」 エース失格−。ポジションとともに、得点を量産することで築き上げてきたはずの自信まで、岡崎は失ってしまった。 その半年後。進化を図り、真価を問うため、岡崎は意を決してドイツへ向かった。急激な環境の変化を選択したのは、「このままではいけない」という切迫した思いがあった。 昨夏、シュツットガルトからマインツへと渡り、新境地を得た。欧州主要リーグで日本人最多となる今季15得点。岡崎はゴールへ向かい続けた。倒されても、阻まれても、愚直に何度でもゴールへ向かって走り、迫った。忘れかけていた岡崎だけの真骨頂。手にしたのは、単なる結果を上回る自負と自信だった。 「自分がやってきた4年間を出せればいい。何も考えず、チームのことだけを考えてサッカーをする。『自分がやってやろう』っていう気持ちは持っているし、そういう気持ちを出せればいい」 積み重ね、戻ってきた舞台。厳しい環境で悔いなき日々を送ってきたからこそ、岡崎は土壇場でもいつも通り、強気になれる。 (松岡祐司) PR情報
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