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【大リーグ】

上原、3人斬りで14セーブ目 リベラ賞の有力候補 源は反骨心

2014年6月14日 紙面から

◇レッドソックス5−2インディアンス

 アラフォー奮闘! レッドソックスの上原浩治投手(39)は12日(日本時間13日)、地元でのインディアンス戦で5−2の9回に登板。1イニングを三者凡退に抑え、14セーブ目を挙げた。これで17試合連続無失点で、30セーブ機会連続失敗なしと抜群の安定感だ。今季限りで引退するヤンキースのデレク・ジーター遊撃手(39)はマリナーズ戦で3安打。ジャイアンツの先発右腕ティム・ハドソン(38)もナショナルズ戦で好投し、防御率で両リーグトップに立った。衰え知らずのベテラン勢。大リーグの主役の座は、そう簡単に譲らない。

 原動力は「反骨心」だった。3点リードの9回に登板した上原は、打者3人をいずれも宝刀スプリットで料理し、三者凡退締め。表情を緩めることなくロス捕手とハイタッチすると、軽くハグし合った。

 「きょうは今までで一番良かった。でも、まだまだ完成ではないので、上を目指してやっていく」。時事電によれば、39歳の守護神は飽くなき探求心をあらわにした。

 これで今季14セーブ目で、17試合連続無失点。米放送局CSN(電子版)によれば、レギュラーシーズンは「30セーブ機会連続成功」とした。これは継続中のものでは両リーグ最長で、今季から新設されたア・リーグ最優秀救援投手に贈られるリベラ賞の最有力候補なのは間違いない。

 それでも、納得いかないことは多々あるようだ。自身のブログで、上原は解説者がツーシームを投げていると言及したことに触れ、「声を大にして言いたい。ツーシーム投げませんから!!(中略)取材もせずに適当に喋(しゃべ)るのやめてほしいです」(原文まま)。さらに「あっ、でもそんなこと言ったら全く報道されなくなっちゃうか…。ただでさえ先発ピッチャーしか報道しないのに。反骨心!!」と怒りの顔文字付きで続けた。

 反発したくなるのも無理はなさそうだ。地元放送局CBSボストン(同)は「ウエハラは球界で最も見過ごされている投手か。今季もすごい成績を残しているのに、メディアから忘れ去られたように見える」と報じ、その理由を推測した。

 (1)チーム成績の不振

 (2)剛速球のクローザーではないので、動画で見栄えがしない

 (3)今の時期は、みんなスポーツニュースでNBAファイナルを見ている

 (4)英語を話さないので、しぐさで性格を推測するしかない

 もちろん、どう報じられようと背番号19が抜群の成績を残していることは厳然たる事実。外野の雑音をよそに、39歳の守護神は黙々と打者を抑え続けるだけだ。

 

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