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【プロ野球】

おかわり250号 西武は今季2度目3連勝

2014年6月14日 紙面から

西武−広島 6回裏無死一、二塁、通算250号となる左翼スタンドに3ランを放つ中村=西武ドームで(冨永豊撮影)

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◇西武7−0広島

 西武が快勝で3連勝。4回にメヒアの5号2ランで先制し、6回は中村の12号3ランや木村の適時打などで5点を奪った。先発の藤原は5イニング1/3を無得点に抑え、7年目でプロ初勝利。広島は投打とも精彩を欠き、8連敗となった。

     ◇

 メモリアルの打球は高い放物線を描き、レオ党が待つ左翼席へ吸い込まれた。2点リードの6回無死一、二塁。西武・中村が放った12号3ランに本拠地が沸き上がる。史上59人目の250号。「何も思っていない」。記録に無関心な主砲もファンの祝福には笑顔を見せた。

 何が何でもと、外角の球に食らいついた。初回の好機で併殺に倒れていたこともあり、ベンチでも気合をみなぎらせていた。「全然打てていなくて、心が折れていた。打ててよかった」。交流戦トップの8本目、通算でも歴代最多の59本目の一発で、チームを今季2度目の3連勝に導いた。

 王貞治(巨人、現ソフトバンク会長)より1試合だけ遅い、歴代9位の995試合目での達成。松井秀喜(巨人)や清原和博(西武など)を上回るペースだがこれも通過点だ。同期入団の栗山は「250本というスケールの選手ではない」と、その実力を知るからこその賛辞を送った。

 努力と周囲の支えで天性の才能が開花した。入団当初は高めの球が苦手だった中村に、当時2軍打撃コーチの田辺監督代行が助言した。「高めは気にしなくていい」。欠点を気にするあまり、持ち前の長打力が失われることを危惧したからだった。遠征先で一緒に餃子を食べ、気分転換したこともある。その恩師が見守る前での記録達成だ。

 いまだ借金は2桁。それでも、チーム状態に手応えを感じている。「いい形でいい試合運び。でも、これから」。節目の数字をサラリと超えた主砲が、勝利もおかわりしていく。 (山田孝人)

 

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