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【社会】

潮干狩り知多4場、営業終了へ アサリ不漁

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 愛知県美浜町の知多半島西岸にある上野間、奥田北・中・南の計4カ所の潮干狩り場が、6月末で営業を打ち切る。シーズン途中の閉場は初という。伊勢湾と三河湾では、潮干狩り場のアサリが少なく、県内では西尾市の佐久島と南知多町の日間賀島で今年は当初から潮干狩りを中止している。

 美浜町の伊勢湾側は、水温が上がる真夏でも水質が安定しているため、例年海水浴シーズンの8月も営業している。町観光協会潮干狩り部会長の山田鉄雄さん(71)は「昨秋にまいた稚貝が見当たらない。50年やってきて、こんな年は初めて」と話す。

 営業を打ち切る潮干狩り場は、アサリを補うため沖合で採った貝をまいたり、漁協組合員によるアサリ漁の自粛を求めるなどしてきた。少ないアサリで営業を続けることもできたが、あえて今季の営業をやめ、早めに稚貝を放流して来年に向けた成育を目指すことにした。

 愛知県水産試験場漁業生産研究所の宮脇大主任研究員(41)は「昨秋の大型台風でアサリがすむ海中の砂が動かされた影響が大きいのでは」と推測。三河湾東部の干潟で育った稚貝を各地に放流しているが「昨秋は稚貝が小ぶりだった分、流されやすかった可能性が高い」とみている。

 一方、津市の潮干狩りスポット、御殿場海岸も不漁だ。市観光協会によると、潮干狩り客の「採れない」という声を受けて4〜5月、職員が2〜3時間、貝採りをしたが、マテガイが少し見つかっただけでアサリはほぼゼロだった。海岸は海水浴場でもあり、特に潮干狩りの期間は定めていないという。

(中日新聞)

 

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