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米国防総省「軍事的な選択肢の準備急ぐ」6月14日 11時15分
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イラクで国際テロ組織アルカイダ系の勢力が攻勢を強めていることについて、アメリカ国防総省の報道官は、イラク政府に機密情報の提供を始めたほか、オバマ大統領の決断に向けて軍事的な選択肢の準備を急いでいることを強調しました。
イラク情勢を巡り、アメリカのオバマ大統領は13日、イラクに地上部隊を派遣することはしないとしたうえで、今後数日、事態を注視し、具体的な対応策を判断する考えを示しています。
これを受けて国防総省のカービー報道官は記者会見し「ヘーゲル国防長官はアメリカ軍の幹部と協議を重ねオバマ大統領への軍事的な選択肢の準備を急いでいる」と述べました。
そのうえで、今週からアメリカ軍がイラク政府に機密情報の提供を始めたほか、中東地域には3万5000人のアメリカ兵と原子力空母、「ジョージ・HW・ブッシュ」などの艦艇が展開していると説明しました。
しかしカービー報道官は「検討されている軍事的選択肢は、アルカイダ系の勢力の勢いを止めるための短期的な対策でしかない」と述べ、長期的にはイラク政府が治安維持に責任を持つ必要があると強調しました。
一方、カービー報道官はイラク軍について、アルカイダ系の勢力は数千人規模でしかないと指摘したうえで、「軍事支援を続けてきたアメリカは、これに対抗できないイラク軍に失望している」と述べ、イラク政府を批判しました。
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